2007年12月30日

「続・お茶にまつわる・・・」


ところで、母は、私と違って、ほとんど全くお茶を飲まない
どちらかといえば、珈琲が好きらしい
最近は、飲んだ方がいいらしいと聞いたからと
コンビニでペットボトルを買ってきて、
冷蔵庫に入れた冷たいお茶をちびりちびりと飲んでいる

熱いお茶は入れたら飲むのだろうけれど
そんなに好きではないことを知っているので
私も入れないし、勧めない
ケイは私に似たのか、そういえば夫も好きだったし、
この家でせっせと温かいお茶を飲んでいるのは年寄りである母ではなくて、
6歳児の男の子と、珈琲の方が似合いそうな風貌の私なのである
私は冬などもちろん、温かいお茶しか考えられないけれど・・・

ただ、そんな母が・・・である
私がお腹にいたときに、無性にお茶が飲みたくて仕方なく
やたらとお茶を飲んでいたらしい
そして出産が終わってからは、元の珈琲党に戻ってしまった
他の弟妹のときは、そんなことは一切なかった
きっと私が飲ませたのだと、何かのついでにいつも言っている
どうやらそんな不思議もあるようである

ついでに言うと、実家で親しんできた普段のお茶は、
お煎茶と玄米茶のミックス(笑)だった
母に言わせると、お煎茶だけよりも香ばしくて、
刺激も少ないから・・ということらしい
だから厳密に言うと、私が普通のお煎茶を頂くようになったのは
実家を出た18の頃からである

お茶でもう一つ思い出すのが、祖母のこと・・
祖母のことも、何度か書いてきたので
覚えて下さる方もいらっしゃるかもしれないけれど
祖父の存命中は、職人さんや小僧さん、
お手伝いさんなどをたくさん抱えた造り酒屋の若奥さんで
30代で寡婦になってからは、気難しい姑と舅の世話をしながら
売買だけの酒屋になったとはいえ、
夫の残した酒屋の看板を守った働き者である

その売買だけの酒屋になってからは、
今も実家のある田舎に引越しをしたので
私が育ったのは、お酒も置いている小さな町の万屋だった
これも前に書いたけれど、豆腐屋、竹輪屋、うどん屋、パン屋、
文房具屋、乾物屋、牛乳屋、酒屋その他諸々
色んな卸の業者さんが入れ替わり立ち代り、店に来ていた
その中で、来られると好きだったのはお茶屋さん
いわゆるあの昔懐かしい四角いお茶箱に、
色んなお茶を入れて行って下さるのだけれど
茶箱を開けると、店に隣接していた茶の間まで
あのなんともいえない爽やかな香りが立ち、
家の中に清涼感が漂った

そんなことを私が言っていたと、母が小父さんに言うと
『へえ・・そうですか
僕は毎日嗅いでいるから、鼻が麻痺してよくわからないけれど・・』
と、うれしそうにしていらした・・・

祖母が亡くなったのは確か60代の終わりだったので、
今の母よりも若かったのに、昔かたぎで寡婦であるゆえか、
今思えば可哀想なくらい地味な身なりで過ごしていた

今の母のマイブームカラーが紫であるように、
祖母の生きていた頃の好きな服のカラーは
黒→エンジ→ピンク→などと変化していたけれど、
そういう明るい色を身に付けている母を見ては、
派手だと顔をしかめていた
長女の私に対する躾も厳しく、何かの折に、
『隙がある』などと態度を戒められていた
典型的な明治の女だったのである

今、生きていれば90を少し過ぎているけれど、
紫一色の、カジュアルな服装の母や、
外国人みたいな金茶色の髪の私を見たら、
祖母はなんと言うのだろうか・・(汗
むしろキリキリと胃が痛むこともなく、
亡くなっていてくれて祖母のためにはよかったのかもしれない

そんな祖母が取る食事の最後は、必ずお茶碗にお茶を入れて
ご飯粒を綺麗に洗うべくそのお茶を飲むことだった
もちろん、その後で、お湯飲みでもお茶は頂くのだけれど
お茶碗へお茶を注ぐのは、儀式のように行われていた
そしてお箸も、同じようにお茶碗の中でちゃっとちゃっと洗い、
お箸箱に収めてしまう
そしてお茶碗も、確かそのまま、
祖母専用の小さな水屋の中に収められていた
私たちは、食べた後の食器類を普通に流し台で洗っていたけれど、
祖母はよほど汚れたりしていない限り、
滅多に洗ったりはしていなかったように記憶している

お茶には殺菌作用があるというので、
あるいは理にかなっているのかもしれない
いつも聴いているラジオ番組で、元アナウンサーの、
地元京都のご出身である桑原征平(くわばらしょうへい)さんが
お祖母さんがお茶で食器を云々という同じようなことを、
ずっと以前におっしゃっていたと記憶している
昔の人はそうだったのだろうか

昔の人の言うことは、なんでも理にかなっていて
驚くことが多いのだけれど
流石にこの習慣は、母には受け継がれなかった(笑
多分、母の時代辺りから、
日本人の生活習慣が変わってきたのかもしれない

ともかく話をも元に戻すと、私は実は珈琲党ではなくて、
お煎茶が一番好きな日本茶党であるということなのだけれど
さて、皆様は、どんな飲物がお好きなのでしょうか・・?



posted by マロニエのこみち・・・。 at 08:18| Comment(8) | TrackBack(0) | 飲物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
マロニエさん 寒くなりましたねぇ

茶・・・特に日本茶は海外に滞在していると
スゴク恋しくなります
別れた配偶者のように←未経験でしょ?
珈琲や紅茶も嫌いではありませんが
食事と共に飲める感覚ではないプリュムなんです
そのところ
中国茶でも日本茶でも食事の合間にも飲める所が違いますよね
茶に好き嫌いの大差は点けたくないのが心情ですけど
あえて最近の傾向としては
ほうじ茶ですかしらぁ〜、その心カフェインレス
茶好きも高じて、飲みすぎると眠れない体質なので
レスを選定する機会が増えました
もち、朝などは珈琲があった方がシャキッ☆としていいですよ
昔々などは、茶も普及していなくて
飲むものといえば「白湯」しかなかった時代から考えると
茶の文化が発達し、下々の口に行き渡るようになった現代を
大変ありがたいものだなぁと感慨深いのです
Posted by プリュム at 2007年12月30日 09:20
お茶の物語・・良いですね!

さて、私にお茶の物語はあるのかな?・・
しばらく思い出しておりましたが・・語れるような物語は無さそうです。

私が育った家は私だけがお茶好きで両親は殆ど呑みませんでした。

お茶のお話では、家内の実家での想い出かな・・
家内と知り合ってからは家内の大阪の家では皆がお茶好きで
緑茶を皆でいただいていました。

義母はお茶を入れるのが大層上手で美味しいお茶を飲みながら
 何杯もお代わりをして色んな話をしてくれました。
義父はお酒が飲めないので大きな缶に入れた煎餅を私に良く食べろと
すすめてくれていたのを思い出します。
茶箪笥には多くの急須が用意してあって
お茶の種類で使い分けておりました。

普通の緑茶、番茶、玉露、煎茶、雁金、玄米茶、ほうじ茶、等々
美味しいお茶を飲みたい為に入れ方も義母は工夫して
急須のこだわりには感心させられました。

お茶の話題から、亡き家内の両親の楽しかった想い出を
久しく思い出させていただき、嬉しく思います。


Posted by sumi at 2007年12月30日 10:24
飲み物はいろいろ頂きますが、
一番は煎茶です。(マロニエさんに合わせているわけでないですよ〜)
煎茶は濃い目に淹れたのが好きですね。

今年もあと一日となりました。
ブログでのお付き合いありがとうございました。
来年もよろしくお願いします。
よい年をお迎え下さい。


Posted by capucino at 2007年12月30日 23:00
マロニエのこみちさん、こんにちは。
>昔懐かしい四角いお茶箱
すっかり忘れてましたけど、この文字見たとたんに茶箱と香りがいっぺんに甦ってきましたよ^^
たしか茶箱の内側は、素材は判りませんけど、銀色だったような記憶があります。
清水の次郎長ではないですけど、お茶の香りはどんなコロンにも勝っていいものですよね。
母親が何度も何度もお湯を移し替えながらぬるま湯にして、お茶葉の沢山入った急須に注いで入れてくれたお茶は、濃くてもお茶の甘みすら感じさせられるような美味しいお茶でしたよ。
最近はもっぱらペットボトルの「伊右衛門」のような少々濃いめに仕上げたものを、冷たいままよく飲んでます。
珈琲も食後の朝昼夜3杯と、ときどき仕事の合間に飲み、PC触りながら飲みますから5杯は飲んでますね。
最近はカフェオレなどやめてお砂糖抜きのミルク少々が多いですね。
もちろんホットですけど。
飲みに行くと一杯だけアルコール付き合って、あとはウーロン茶ですよ○o。(^∪^*)

今日は夜に入ってとても冷え込んできました。
風邪などめされませんよう、新年をお迎えくださいね。
来年もまた宜しくお願いいたします。
Posted by sekisindho at 2007年12月31日 00:10
プリュムさん

おはようございます
本当にあと一日になってしまいましたよ
月日の経つのは早いですね
確かに、日本茶、中国茶はご飯と一緒に頂いたら美味しいけれど
他の飲み物はそうはいきませんね
(お酒は別ですが・・笑)
ケフェインレス・大切なことですね
でも、私はそういうものに強いので、寝る前にコーヒーやお煎茶を頂いても
全然OKの野蛮人なのですよ(笑
時には白湯が美味しいときもありますね^^
今年も公私共々ありがとうございました
また来年も、どうか宜しくお願いいたします
ありがとうございます!
Posted by マロニエのこみち・・・。 at 2007年12月31日 08:11
sumiさん

おはようございます♪
とっても素敵なお話!!
ありがとうございます♪
本当にsumiさんの周りの方は素敵な方ばかりですね
いつもお話を伺っているとこちらまで温かい気分になります
奥様のご両親ともよい関係だったこと、すごくよくわかります
>大きな缶に入れた煎餅を私に良く食べろと
すすめてくれていた
いいですね〜!
お義母様のお茶のお話から、娘様である奥様も素敵な方だということが伝わってきます
そういえば、このお話で思い出したことがあるので
今日の記事にすることにします(^^;
今年も本当にありがとうございました
また来年も、宜しくお願いいたします♪
Posted by マロニエのこみち・・・。 at 2007年12月31日 08:17
capucinoさん

おはようございます
ブログの記事や、外国にお詳しいことから、珈琲党というイメージがするのですが
capucinoさんもお煎茶がお好きとのことで、なんだかうれしい感じがします^^
こちらこそ、昨年に引き続き、いつもお付き合い頂きまして、ありがとうございました
来年も、どうか宜しくお願いいたします♪
Posted by マロニエのこみち・・・。 at 2007年12月31日 08:20
sekisindhoさん

おはようございます
せきさまは、全くの下戸かと思っておりましたら
一杯はとりあえずダイジョウブとのことで、ちょっと安心致しましたよ(笑
ところで、そうです、そのお茶箱
中はシルバーですよね^^
本当に、香りというのか、瞬間にして、回りの空気が爽やかに変わってしまうのです
空気清浄機の代わりに、お茶をストックしたお茶箱を一家に一箱欲しいくらいですね(笑
私も昨日、やたら珈琲を飲んでいて、きっと5杯は越えていたように思います
子供が冬休みなので、なんだか気分的に戦闘的になっているんでしょうか(笑
会社勤めの方は、外で菌に触れる機会も多いですから
マメにお茶を取られて喉の消毒をした方がいいですよね^^
また後で、ご挨拶に伺いますよ^^
ありがとうございます!
Posted by マロニエのこみち・・・。 at 2007年12月31日 08:48
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