2008年12月21日

「言いたい放題…佐伯祐三・日曜美術館」

本日、日曜美術館は、恋人(度々すみません・汗;)
佐伯祐三の特集だった

朝は、TVをつけていなかったので気がつかず
夜の再放送で、あっ!と気がつき、8分遅れで観ることができた
(・・・篤姫、終了していてよかった ありがとう!笑)

ということで、その番組の内容なのだけれど
自分の好きなものが取り上げられた場合
単純にうれしいかというと決してそういうわけでもなく
自分の持っているイメージと違うことばかりを言われると
どうしても不完全燃焼で終わってしまう
今日の番組は、まさしくそういう内容のものでした

以下、私の勝手な解釈の佐伯祐三なので、適当に却下して下さい

・・・人の魅力とはなんだろうと考えるとき
私はその人の持っている二面性やギャップ・・・ではないかと思う
私の思う佐伯祐三の魅力もそんなところにあるのだ

孤高、薄幸の天才画家、ニヒリズム、アナーキスト、
暗さ、情熱、病弱云々・・
結核を患っていたということで、
血を吐きながら人を斬った沖田総司と
どこか重なるような解釈が多いのですが
私の感じる佐伯祐三の魅力は、
情熱的な筆致で描くパリの下町の絵と相反し
どこか物哀しいような滑稽さを秘めた大阪の阿呆ボン、
佐伯祐三なのだといったら、世の祐三ファンに叱られるだろうか・・

おもろうてやがて悲しき ・・という言葉があるけれど
佐伯祐三の人生にも、そんな匂いを感じてしまう
関西人の性分の特徴のひとつとして、どんな哀しみや災難も
ギャグにしてしまうようなところがあると思うのだけれど
佐伯さんの場合は、癖というよりも、むしろ天然の感じがするのです
きっとお酒に酔ったら、
とんでもなくカッコ悪いことを仕出かしたりしたような・・

確かに結核ではあったけれど、
晩年、戸外の写生で悪化するまでのそれは至って軽度のもので
むしろ本人や周囲の人が脚色したのだという説もあり、
私はむしろ、その方が近いかも・・
否、そうであっても全然OKだったりするのだ

作品のほとんどは、妻、米子さんによる加筆で完成され
とんでもない恐妻家だったとか、
挙句に死因は妻の手による砒素中毒だったとか
そんなことに身の危険を感じての精神錯乱状態によるものだとか・・

そんなことをなんとなく見聞きし、むしろそんな方が
かえって佐伯祐三の、お坊ちゃまで天才である故の純粋さから来る
馬鹿馬鹿しいまでの物哀しさを感じてしまう

だからこそかえって、加筆はされていないだろうオリジナルの作品
最晩年の「煉瓦焼」「扉」「黄色いレストラン」「郵便配達夫」の
鬼気迫るような激しさが身につまされたりする

日曜美術館では、
むしろ脚色やイメージのほうの佐伯祐三ばかりが描かれていた
もちろん、私だってお会いしたことがないので、
どんな人が本当の佐伯祐三なのかを知る由はないが・・

でも、沖田総司の魅力も、むしろ二枚目ではなく、
ヒラメのような顔をした冗談ばかり言っている若者・・
でありながら、実は天才剣士・・・
ということの方がむしろ魅力を感じると思いませんか?

ただ、番組でよかったのは、やはり絵がすごくリアルに観られたことです
パンフレットや本ではわからない油の立体感や
殴りつけるかのような激しい筆跡がとてもよく確認できました
やはり佐伯祐三の絵は、本当にスゴイのです!!
どこまでもあの魅力にハマってゆく自分を感じます
はい、あの嘘をついているような
あまり知性を感じない目が好きなのです(笑

祐三ファンの方、本当にごめんなさい



posted by マロニエのこみち・・・。 at 23:58| Comment(6) | TrackBack(0) | 絵画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
"煉瓦焼"と"扉"を見ていて、私はkitaさんの絵を思い出しました。
"郵便配達夫"は、まさにG様そのものでしたね。
Posted by ふたば at 2008年12月22日 14:15
わ〜い、わたしも観てましたよ〜〜
すごい!すごい〜
マロニエのこみち…さんの解釈
確かにそんな風だったらわたし的にも高感度アップです

絵は迫力ありましたね〜
強さなのか弱さなのか…訴えかけてくるのを感じましたです。

同じ話題で盛り上がれるってウレシイです!

Posted by リリィ at 2008年12月22日 19:15
マロニエのこみちさん、こんばんは。
以前、私の所では語ってくれなかった佐伯祐三に対するマロニエさんの熱き思いがよく伝わってきて嬉しいですね^^
まったく同意見、なんてことは言えませんけど、人の魅力について
>私はその人の持っている二面性やギャップ
の意見には大賛成で、そこに魅力の源泉があると思ってます。
ただこれは自分自身のもつ二面性の、負の面に対する自分へのエクスキューズであることも確かだとも自覚しています。
佐伯ほどの峻厳な行動、表現、純粋さにはひき比べるべくもありませんけど。
Posted by sekisindho at 2008年12月23日 00:04
ふたばさん

おはようございます♪
先ほど、kitaさんのところに伺いました^^
思わずあちらにコメント入れたくなりましたが
できませんでした(笑
kitaさんの一連の扉の絵、よかったですね
でも画材のせいもあるのでしょうが、佐伯さんの絵と比べると穏やかで優しい感じがします^^
佐伯さんもGさまを尊敬していたのですね
まさしく私が、ふたば画伯を尊敬申し上げているようなものですね(^^v
いつもありがとうございます♪
Posted by マロニエのこみち・・・。 at 2008年12月23日 09:20
リリィさん

おはようございます♪
きゃっ!きゃっ!
リリィさんもそう思われますかっ!
ですよね?そういう方がいいですよね〜〜♪
私もリリィさんに理解していただけて、マジうれしいです!
ほんと、こういうときって、テンション上がりますね(笑
私も昨日の祐三説なら好感度盛り下がりですよ〜〜(^^;
>強さなのか弱さなのか…訴えかけてくるのを
さすが!いいことおっしゃいますね!
いつもありがとうございます〜〜♪(^^v


Posted by マロニエのこみち・・・。 at 2008年12月23日 09:25
sekisindhoさん

おはようございます♪
>負の面に対する自分へのエクスキューズ
なるほど!
さすがに深い読みをなさいますね
でも確かに負の面だけだと悲しくて恥ずかしくて生きては行けませんものね(^^;

>以前、私の所では語ってくれなかった
もう・・せき様ったら・・
f嬢からも伺いましたよ(笑
ほんと、気になさらないでください
あのときはきっと私の中に悪魔が降りてきたんですね(すみません・・^^;
いつもありがとうございます♪
Posted by マロニエのこみち・・・。 at 2008年12月23日 09:30
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