2009年05月19日

「祭りの夜の絵&復刻版ひまわり・絵画教室の言葉より」

時間を見つけて久しぶりに描いてみました
先日別館にUPした藤森神社のお祭の風景です

【京都マロニエ・お絵かき手帖】
「第32回喫茶ギャラリー 祭りの夜」


ところで、先日記事にした復刻版【ひまわり】の中で
「絵画教室」の記事がとても面白いのです
読者である少女が投稿した絵を選び、大久保泰(おおくぼ・たい)
さんという画家の先生が解説をなさるものですが
その内容をちょっと書き出してみたいと思います
セピア色の一色刷りのページなので、色はわかりません
出されている絵は5点ですが、30人程の方の絵を、
名前と題名で評されています

独立美術協会の審査に出席して、出品者の絵を見てきました。
専門家の絵でも本当にいい絵は少なかったと思います。
絵をかくことはつくづくむずかしいものです。
こんなことを考えながら、皆さんの絵を見ますと、
今月は、全体によくありません。
どうして、こうも月々によって、いい時と悪い時があるのか、
不思議に思いました。
その中から目にとまった絵をひろいましょう。

●さんの「」は、顔の色や、背景が単調です。
それに、首が体についていません。
パステルとクレパスでは、いつも出品される●さんの「」は、
おもしろいところがありますが、デッサンがまだまだです。
●さんの「」は、まじめに描いていますが、
色がなまで、テーブルの切り方がななめすぎます。
●さんの「」は、色彩はきれいですが、
ビンのそばにリンゴが左右同じに並んでいるのは、絵を二分します。
●さんの「」は、背景がうるさくなりました。
(中略)
●さんの「」はへたな絵ですが、
いっしょうけんめいな気もちがあふれているので好感がもてました。
●さんの「」はおもいきってかき、●さんの「」は、技術の上では、よくかけていますが、見方があまいと思います。
●さんの「」もたっしゃな絵ですが、技術におぼれるのはあぶない。
●さんは、じょうずにかこうとしないことです。
●さんの「」は、色彩が美しいし、構図もおもしろくいい絵です。
(中略)
こうして見てきますと、
彩色画よりデッサンの方がましのように思いました。
●さんの「」は、顔と首のつきかたがあやしい。
●さんのやはり「」は、よくかけていますが、少しかたくなりました。
例えば左右の目など同じようにかたいのです。
●さん、●さん、●さん、●さんなどは、
絵をきれいにまとめようとして、
絵として大切な精神をわすれています。
どうか画面をととのえようとすることより、
強く心に感じたものをかくようにしてください。
●さん、●さん、●さん、●さん、●さん、●さんなどの「」は、
形ができていません。と申しますのは物をじっくり見て、
うまくできなかったら消して、紙がやぶれるまでえがきこむほどの
気力がほしいと思います。
抒情画は、あいかわらず作り物の絵が多いようです。
●さん、●さん、●さんなどかけるうでを持っているのに、
なぜ写実をなさらないのか、私には不満です。
写生をじゅうぶんにしてから抒情画に移れば、
もっともっと新鮮な絵になります。
重ねて申します。
今月は、あまりいい絵がなかったのでむりに選びました。
来月はどうかいい絵を送ってください。
私が、皆さんの絵に失礼なことを申し上げました。
実は、独立展にならんだ私自身の絵を見て、
これはいけないと思いたいへん失望して、
皆さんにやつあたりしているのかもしれません。
私自身デッサンができていないのです。
デッサンができていないから色彩が思いきってぬれないのです。
つくづくデッサンは絵の骨ぐみだと思いました。
セザンヌは、形(デッサン)がしっかりすれば、
色彩も強くなるといっていますがその通りだと感じました。
 秋にしては、寒々とした雨がいけがきに降りそそいでいます。
近くの芝居小屋のたいこの音もしずまりました。
どうして、こうさえざえと淋しいのでしょうか。
いい絵をかきましょう。
自己に忠実な絵をかこうではありませんか。


どうでしょう?
投稿された絵を観たくなりませんか?
私も絵をみないで、文だけ読んでいても感じるところがありました
検索してみると、この大久保泰先生の描かれた絵が出てきて
「マロニエの花咲くセーヌ河畔」

「・・・う〜ん・・・マロニエ」(絶句・笑)
作風も何となく似ているような・・・
元銀行員で、その後画家
お顔は、役者の長門勇(父似・笑)に少し似ている
ちなみに【独立美術協会】とは、
佐伯祐三(!)、前田寛治らが結成した【1930年協会】の
展覧会が発端となり設立されたものだそうです

なんかこの斜に構えながらも率直な文章と言い
経歴その他、すごく親しみを感じてしまう
あちこち見ていると、画家としてよりも、
美術評論家としての評価が高かったようですが、
残念ながら既に故人です

私もこの直球で、バシバシ斬られてみたかったです・・・(願



posted by マロニエのこみち・・・。 at 23:10| Comment(6) | TrackBack(0) | 絵画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
 大久保泰先生の評論、これは絵を描く志の強い人向けかなと感じました。美大などでは斬るだけ斬ってあとは自分で考えろと言う指導が多いと聞いたことがあります。

 私の様な軟弱な者はこの様な指導には耐えられないと感じました。日本では透明水彩は年寄りが趣味で描くことが多い様ですね。(勿論例外もありますね。)私の通っている教室も例外でなく、ちょっと厳しい評論には耐えられない人が多い様に感じます。
私も、「絵になっていない。」と言われて、後でメールで抗議したことがあります。
教える方も相手を見ながら言葉を選ばなければならないので、大変ですね。
因みに、私の師匠は上手い下手という表現は使いません。基本に忠実に描く様指導している様に思います。

>絵をきれいにまとめようとして、絵として大切な精神をわすれています。
>紙がやぶれるまでえがきこむほどの気力がほしいと思います。
>セザンヌは、形(デッサン)がしっかりすれば、色彩も強くなるといっています。

と言った言葉が大変印象に残りました。ありがとうございました。

Posted by nori at 2009年05月21日 09:26
マロニエのこみちさん、こんにちは。
自分では絵を描かない(描けない 涙)ので、大久保先生の言葉がどれほど胸に響くかと云われれば、心ではなく頭でしか受け止められない私には実感は希薄です。
ただ
>なぜ写実をなさらないのか、私には不満です。
>写生をじゅうぶんにしてから抒情画に移れば、
>もっともっと新鮮な絵になります。
この言葉は観るだけの私にも分かるような気がします。

それにしても大久保先生の作品、題名といいマロニエさんに近しいですね^^
Posted by sekisindho at 2009年05月21日 23:22
きょうプチマロくんが中略された。
それでこてぼと先生とか出席されたみたい…
Posted by BlogPetのプチマロくん at 2009年05月23日 15:14
noriさん

こんにちは
コメントレスが遅くなってすみません!
おっしゃること、よくわかるような気が致します
絵を描くことはそれだけ容易ではないということなのでしょうね
美大の品評会は、私も居合わせたことがありますが、それは凄まじいものでした
一種部外者だった私にまで、批評を求められますし
生徒たちから褒められてうれしそうにしていた男子学生がいたのですが
最後に先生がその作品をコテンパンに批判して、
ボロボロに心が折れていた学生を目の当たりにしたことがあります
恐ろしい世界だと思いました

この続きの号の解説の前書きの、大久保泰先生のお言葉がありましたので
ちょっと揚げさせて頂きますね
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

今月、皆さんは試験でもあったのでしょうか。絵がいつもほど集まりませんでした。
あるいは、私の批評がからいので皆さんは、出品する張合いがなくなったのではないかと心配しています。
実を申しますと、皆さんの年ごろの絵を拝見し、指導するのは、一番むずかしいのです。
なぜかと申しますと、小学校の一二年の子供の絵のように、ただおもしろいというだけでは満足できません。そろそろ絵の過程として、デッサンや、色彩の調和や、明暗の度合いなどが正しく描けるようにならなければと思うからです。
しかし、形とか色彩に注意するようになると、急にきどった作りものになって、いきいきとした感情がうすれてしまうものです。感情がなかったら絵としてつまらないものになります。
感覚と技術をかねそなえる・・・・、こういうことを、今すぐ皆さんに注文するのは無理かもしれませんが、・・・・。
Posted by マロニエのこみち・・・。 at 2009年05月25日 13:41
sekisindhoさん

こんにちは
レスが遅くなってしまってすみません!
>写生をじゅうぶんにしてから
やはり何でも基本が一番ということでしょうか・・
人に批評している言葉は、厳しいほど第三者には響いてくると思うのですが
でも当事者には、これほど辛いことはないのかもしれませんね;
>マロニエさんに近しいですね^^
生きているうちにお会いしたかったですね
本でも探そうかと思っています^^
いつもありがとうございます♪
Posted by マロニエのこみち・・・。 at 2009年05月25日 13:46
>プチマロくん、少しだけ意味不明
Posted by マロニエのこみち・・・。 at 2009年05月25日 13:46
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