2010年06月18日

「とりあえず20年」

今年のプレゼント

ここ数年、衣装をお作りさせて頂いているダンス部の女子高生たちに
今年の納品と共にお渡ししたプレゼントです
今年はシュシュを作ってみたのですが、
ちょうど自分たちで作ろうかと思っていたところだった・・
ということで、たいそう喜んで頂きました

昨日の記事にした紫陽花の花を頂いたのが12年前
思えば私もこのオーダー&リメイクの仕事を始め
もうそれだけの年月が経ったと言う事です
そして服飾の勉強を始めたのが20代の前半ですから
ファッションの世界に入ってからは、早いもので四半世紀が過ぎました
服を見れば、その型紙のおおよその形が頭の中に浮かびますし
生地を見たり触ったりすると、素材の混率もだいたいはわかります
10年続けてようやく一人前・・
学生時代、先生から確かこんな言葉をお聞きしたような記憶があります

そんな中、親族の結婚で思いがけず縁者となった某版画家の記事を
ネットであれこれ見ていたところ、とても興味深い文章に出会いました
お会いしたこともない方ですが、作品だけではなく
インタビューやエッセイの言葉から得るものが多いのです
その文の中から、特に印象深い箇所を抜粋してみました

・・・変転する24才の私は将来どうすべきか不安の中で悩んでいました。
「先生、私に絵の才能は有るのでしょうか?もし無ければ進路を考えなくてはと思います。」ある時、思い切って●●先生にお聞きしました。
「○○君、20年頑張ってみたまえ。それで芽が出なければ、君に才能が無かったのだと思う」と言われ何と無責任なことかと思いました。20年すれば私はすでに44才です。才能の無さに気付いても人生をやりなおす余裕は無いではないかと腹立たしく思いました。その時から、18年目の秋、昭和42年41才の時、・・・国際展で版画部門の大賞を受賞しました。(中略)●●先生に相談して18年目の不思議な巡り合せです。作家として生き残るのは才能だけではなくいつまでもやり続けられるかと言う事です。振返ると才能豊かな人達が次々と消えて行き制作を続けて来た自分が残ったということです。「20年頑張ってみろ」と言われた●●先生の言葉はそのことを経験された人生の達人の言葉であったのです。


24歳という年齢は、特に人生の節目で迷い多き年だと思います
あの『胸キュン』の舞台がまさしく私の24歳でした
また、とりあえず続けろという同じような内容の話を
私も学生時代のセミナ−で聞いたことがあります
学校に年一回、ファッション講座に来られるデザイナーの先生からでした
まさしく継続は力なりということでしょうか・・

この頃の仕事は、初めてのお客様からの問い合わせと同じくらい
あるいはそれ以上に、リピーター様や、その方のご紹介の仕事が増えています
納品後、すぐに感想のメールを下さる方もいらっしゃれば
何の連絡もないし、お気に召されなかったのかなと思っていたら
忘れた頃に、以前お願いしたものです・・とおっしゃって
追加のお仕事を下さったり・・
こういうときは、うれしいと同時にホッとします

手作りブームで若い作家さんたちも増えていますが
殆どはご自身の作りたいものを発表される形・・
私のように、主にその方のご要望に対応するというケースが
意外に少ないのかも知れませんし
またオートクチュールの先生方は、一様にお年を召され、定年の時期に来ています
まだまだフットワークの軽いこの年代
そしてケースバイケースの対応の出来る作り手は
意外に穴場なのかも知れません・・

ファッションの仕事は20年経ったけれど
オーダーメイドとリメイクの仕事はまだ12年
とりあえず20年の言葉に従い、まだまだこれからも
一から勉強・・頑張らなくては・・



posted by マロニエのこみち・・・。 at 11:54| Comment(4) | TrackBack(0) | 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんにちは

すごく良いお話でした〜^^

技術や経験ももちろん大事な事ですが

私はそれ以上に
そこへと向かうその人の生き方や姿勢こそが
継続を許されることなのかもという気がしています

マロニエさんの
お客様と向き合う姿勢や
お仕事に対する「愛」が神様に愛でられているのでは。。。

益々のご活躍と良いお仕事を!!!
Posted by vasenoir at 2010年06月19日 14:46
vasenoirさん

こんにちは
いつも励みになる温かいお言葉感謝です

>そこへと向かうその人の生き方や姿勢こそが
継続を許されることなのかもという気がしています

何とも深いお言葉です・・
>継続を許されることなのかも
う〜〜ん・・・深いです 考えさせられました

>お客様(絵や生徒さん)と向き合う姿勢や
お仕事に対する「愛」が

言葉を変えると、vasenoirさんにもそのまま当てはまるようです
愛ある姿勢でついにパリまで!

頑張ってくださいね!
私も改めて心を入れ替え頑張ります!(^^ゝ
Posted by マロニエのこみち・・・。 at 2010年06月20日 13:09
マロ姉さん、こんばんは(__)

あぁ…ほんとうに
この記事を読んで、とても胸が熱くなりました('-'*)
笑顔の感涙でございます。

誰にも『胸キュン』はあると思いますし、その後にある、良い意味での
『心のざわめき』が日々の行動・継続を生んでくれるんですね。

好きな事が夢に繋がっているならば、私も20年頑張れるような
気がします(あと15年は、頑張ってみます(^^))

良いお話をありがとうございました(__)


Posted by Cello at 2010年06月20日 23:11
Celloさん

こんにちは^^
そうですか・・
感動して頂けましたか
Celloさんにそう言って頂けたら、記事にした甲斐があったというものです^^
好きなことをしていると、あっという間に日が経ってしまって
本当に20年が来た頃にはそんなことを思っていたことさえも忘れているのかもしれませんね^^
でも、20年頑張れる好きな何かを持っているということは素晴らしいこと・・
Celloさんの夢が叶うように、私も応援しておりますよ!
お互いに頑張りましょうね^^
コメントありがとうございました
Posted by マロニエのこみち・・・。 at 2010年06月21日 19:07
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