2011年01月08日

「あしながおじさん」

編物と読書熱に火がつき、久しぶりに高校時代に戻ったようなこの頃です
読書といっても、新作、話題本を買って読むわけでもなく
今まで買っていながら積読だったものや
捨てきれずに残しているものを寝る前に開いたり
あるいは、先日お客様から更に二冊、合計4冊の著書を頂戴したものを
仕事の合間の気分転換に少しずつ拝読したり・・・
という程度ではあるのですが・・

そんな中、【あしながおじさん】【続・あしながおじさん】を読み終えました
私の小学生時代の愛読書のひとつです
どちらもユーモアと機知とチャレンジ精神に富んだ若く美しい女性が
困難に負けることなく人生を切り開き、
最後にはラッキーにめぐり合えるというシンデレラ物語
それを訳者の表現がとても愉快に引き出しています

ストーリーそのものも退屈しないで面白いのですが
中でも部分的に出てくる美しい服やインテリアを表現した箇所が
幼い私の想像力を膨らませ、今の仕事や趣味に繋がったのではないかと思うのです


それは、茶と黄の調和でなっております。壁は黄褐色に塗ってありましたので、
黄色いあや織り木綿のカーテンとクッション、
マホガニーの机(三ドルの中古品)それから籐椅子と、
中央にインキのしみのある茶色のじゅうたんとを買いました。
しみの上に椅子を置くことにいたしました。

サリーは薄い青色にペルシャ刺繍がしてあって、赤毛にたいそうよくうつりました。

淡いピンクのクレープデシンで黄ばんだ茶色のレースと
ばら色のしゅすの飾りがついていました
三人とも絹のくつしたに、しゅすの舞踏靴をはき、
それぞれドレスに調和した紗のスカーフをしました。



今読んでもワクワクしてしまいます
続・・の方は、ジュディ・アボットの親友、サリーが主人公となり
舞台となる孤児院の子どもたちのために、
ご近所の洋裁の得意な未亡人を連れてきてデザインさせ
各々好きな色で三枚の洋服を作らせるくだりなど
同じく思わず高揚してしまうのでした

さて、あまりにも有名なストーリーなのに
作者のジーン・ウェブスターの経歴までは知らなかったのですが
年譜を読んで驚愕しました

1876年、アメリカで、出版社の経営者である父と、
マーク・トウェインの姪に当り、作者の描く主人公のように
話し上手でユーモアに富んだ母の間に生まれ
幼少の頃から文学的雰囲気の中で育つ
バッサー大学で文学士の学位を得た後、
イタリアに遊学したり文筆を取ったりしたが
在学中に経営学の勉強に関連し、感化院や孤児院の視察をした際の経験が
この二冊を書かせる事になる
あしながおじさんは、作者、36才の作品
1915年、39歳で法律家と結婚、ニューヨークの中央公園の家庭で創作したり
マサチューセッツ州の農園でアヒルやキジを孵化させたりの道楽に興じ
幸福に暮らしていたが、結婚1年後、女児を早産
生まれたばかりの子供と共に40歳を目前にし、
多くの人に惜しまれながらこの世を去ってしまった・・・

読後、主人公や舞台を換え、たとえば赤毛のアンのように、
次々と続編を読んでみたい思いを募らせただけに、あまりにもショックでした
当時は、アメリカでさえも女性の参政権のない時代
まだまだ医療も発達しておらず、高齢出産も、早産も
母子共に命の危険を伴う大変なことだったのでしょう・・
あしながおじさん、そして続あしながおじさんは、
まさしく作家、ジーン・ウェブスター女史が
世に送り出した子供たちなのでしょう・・

改めて、この物語が、時代を超えて、人々に愛されることを願って止みません・・

posted by マロニエのこみち・・・。 at 12:56| Comment(4) | TrackBack(0) | 本・雑誌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ああ〜、懐かしい。
2冊とも持っていて何度も読み返しましたよ。
特に、続編の「洋裁の得意な未亡人」のところは
私もすごく印象に残っています。

少女時代に夢中になった本は私も捨てずに持っていて
気が滅入った時なんかに取り出して読むんですが
やっぱり同じところでワクワクします。
Posted by もみじ at 2011年01月09日 09:50
もみじさん

こんにちは♪
ツボが同じだったのですね
うれしいです^^
そうなのですよねぇ・・
同じところでワクワクします
成長していないのか、ピュアな感性を残しているのか・・(笑
好きな本は、気の迷いで手放してしまっても
結局はまた手元に置いてしまいますね(^^;
今年もよろしく御願い致します♪
Posted by マロニエのこみち・・・。 at 2011年01月09日 18:03
マロニエのこみちさん、こんにちは。
あしながおじさんは、ストーリーは知っているものの残念ながら実際には読んだことはないのですよ。
でも少女マロニエを夢中にさせ、マロニエ女史をして読み返させる物語、描写力は名著と呼ぶに相応しいのでしょうね。

私が主人公になると「たんそくおじさん」になってしまうので、誰も読んでくれそうにありません。
正月早々失礼いたしました(^_^;)
Posted by sekishindho at 2011年01月10日 00:21
sekishindhoさん

こんにちは♪
思いがけないジェントルマンさんのおやじギャグ・・
笑わせて頂きました(^^v
実を申しますと、この本を読んでいる間、足の長さはさておいて(?)
せき様とあしながおじさんのイメージがかぶって仕方なかったのでございます
ずっと読みながら、せき様=あしながおじさんの図式が拭えなかったのですよ(^^;
このことをご報告できてすっきりしました(笑
続編の主人公、サリーは、何となくせきさまもお好きなタイプかな・・なんて
これも勝手な想像をしてしまいました
勝手に盛り上がりまして失礼を致しました(^^;
Posted by マロニエのこみち・・・。 at 2011年01月10日 12:45
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