2011年09月13日

「自由研究にまつわる・・・」

8月の終わり、毎日ラジオを聴きながら仕事をしていたが
各々のパーソナリティが20日を過ぎた頃から
決まって話題に取り上げるのは、夏休みの自由研究のことだった

自由研究、読書感想文、溜まった日記にドリル・・・
今思い出しても確かに頭を悩ます課題だったが・・・;
多分、小学校の4年もしくは5年の夏、
宿題の為に費やした時間にしては、珍しく懐かしい思い出がある

私は、自由研究の課題に、故郷の方言を選んだ
何故なのかは、忘れてしまったが・・
この資料集めに、私は町の公民館に数日通った
一人で行くのは初めてだったが、多分、母がアドバイスしてくれたのだろう

公民館は、昔どの町にもあったような古い木造の平屋建てで、
玄関で靴を脱ぎ、スリッパは履いたかどうか・・
受付は、母くらいの歳の女の人で
図書室には、色んな本が並んでいたが、
やはり地元の歴史にまつわる資料が豊富だった
本は、部屋の中だけでなく、廊下にも溢れていたような記憶がある
私は見つけた本を広げ、ひんやりとした木の廊下に足を投げ出しページをめくった

あの頃は冷房などなく、開け放たれた窓の木陰から
時折り、涼やかな風が入ってきた
蝉の声と、風の触れる微かな音だけが聞こえる静かな館内で
私は本に読みふけった

日頃使っている方言を調べることも面白かったが
故郷の歴史や風習を知ることも興味深かった
中でも、

・・・素顔の美人よりも、おかめの厚化粧・・・

という言葉は、あまりにも印象深い
『東男に京女』ならぬ、『讃岐男に阿波女』という言葉が四国にはあり
要するに四国を代表する美男美女という意味なのだけれど
その美人揃いの(?)阿波女の中で
むしろすっぴん美人より、綺麗に見せようと厚化粧をしている
おかめの方が評価が高いというのである

私なりに分析すると、阿波美人は働き者で情に厚いと言われているが
働き者で、毎日畑に出ると、日焼けして色黒になる
これでは七難隠せず器量が下がるからと、白塗りに赤い紅を差し
少しでもべっぴんさんに見せようとする努力が
至極いじらしいと言うことではないのだろうか
また、化粧をしなくてもいいような白く涼しい顔でいる女は、
多分家の仕事もせず、使い物にはならないというような
田舎特有の固定観念が見え隠れしているようでもあり興味深い

これは、前にも確かどこかで記事にしたと思うのだけれど
そういえば、近所の農家の小母さんたちも
皆、畑仕事の日焼け帽と割烹着の下に
白塗りと赤い口紅の化粧をしていた記憶がある

私はこの言葉を以来忘れられず
故郷の地元銀行のユニフォームのコンペに参加したときも
この逸話を取り入れてプレゼンしたが
この夏の自由研究が、思いがけず、後の成果の一翼を担ったのである

白に黒の水玉模様や、パフスリーブの水色のレースのワンピース
Tシャツに黄色いホットパンツなど、
当時私が着ていた服などもおぼろげに思い出すが
これらに麦藁帽子をかぶり、青い穂を付けた田んぼの脇道を
自転車で走り抜けた、故郷の夏の思い出は優しい・・・

posted by マロニエのこみち・・・。 at 12:17| Comment(0) | TrackBack(0) | 思い出話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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