2011年10月31日

「百貨店にまつわる・・・」

普段あまり百貨店に行くことはないのだけれど
たまたま土曜日、二週続けて四条のD丸さんに行く用事ができた

土曜ということもあるのか、店内は多くの人で賑わっている
どの階の店員さんも売り子さんも、一様に愛想がよく
礼儀も身だしなみも行き届いていて気持ちがいい
伝統ある職場で働いていると言う誇りと自信と使命感のせいか輝いて見える
二箇所で私の用を済ませ、その時間待ちのため
お昼時だったので、8階のファミリーレストランで昼食を取る

その後、屋上のペット売り場に行くと、
意外にたくさん並べられた小鳥を見たり、花を見たり、
あるいはケイヨウにせがまれてバスや電車、バイクの遊具で遊んだり・・・
そしてその後は、芝生が綺麗に生え揃ったスペースの脇に並べられた
木のベンチでゆっくりと日向ぼっこ・・
ふと見ると、いつの間にか、芝生に一羽のハクセキレイが歩いている
店の雰囲気もよく、天気もよくて、ケイヨウも至極嬉しそうだ
とてもいい気分でゆっくりと休日の昼下がりのデパートを楽しんだ

ファミリーレストランで食事をしながら思い出したのは
幼い頃の百貨店でのこと・・
父が単身赴任で普段は家にいなかったが
月に一度くらい、母と一緒に、市内の丸新百貨店に行き
そこで父と待ち合わせ、まずは上の階のレストランで食事をした
食券を買ってレストランの中に入ると、ずっと奥に透明の窓が広がり
徳島の街の様子が一望できた
今はあまり見ることのないあの色とりどりの素敵なアドバルーンが
いくつも空に浮かんでいたが
そのアドバルーンよりも高いところにいることが嬉しかった

空からは、たいていヘリコプターの音がしていて
階下からも、休日の街のざわめきが上がってくる・・
そして何より、デパートのあのレストランの匂い・・・
卵なのかバターなのか、あるいはケチャップやソースの混じりあった
何ともいえない独特の甘い匂い・・
頼むのは、決まってお子様ランチだった
あの、日の丸の小さな旗の付いた楕円形のお皿・・
グリンピースが混ざったオレンジ色のチキンライスに
ケチャップのかけられた甘い卵
同じくミルクと卵の味のする美味しいプリンが添えられていた
チョコレートパフェを食べる日もあった
美味しかった

テーブルを挟んで父と母がいて、私はレースのワンピースに
リボンの付いた白いストローハット・・
小さなバックまで持たされて、もはや非日常な時間がそこにあった
その後、どんなところに行ったのか、何を買ってもらったのか・・
それは殆ど記憶にないのだけれど
あのレストランの記憶だけは、あの匂いと同じように甘酸っぱく脳裏に残る

丸新百貨店は、大手そごうの出店で経営不振と成り、もうだいぶ前に閉店した
それに伴い、百貨店のあった、当時は一番賑わっていた商店街も
今は寂れて駅前の勢いに押されてしまっていると聞いている

今でも、百貨店には、普段着では入れない自分がいる
持っている中でも、少しだけいい服を着て
何となく背筋を伸ばして中を歩く・・
店員さんたちは愛想がよく身だしなみも整って礼儀正しく、あくまでも親切で・・
そこにいる自分が、まるで特別な人のような錯覚を受けるような・・
百貨店・・・いわゆるデパートメントストアには、あらゆる夢が揃っている
そんな特別なところだから、
百貨店にはたまに行くのが私はいいと思っている・・・



posted by マロニエのこみち・・・。 at 23:57| Comment(2) | TrackBack(0) | 京都のお店 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
百貨店は私にとっても、時別の処・・。
マロニエさんほどではありませんが、今もそんな気持ちです。

私の場合は、幼い頃は戦争がらみと終戦で、どたばた、百貨店どころではありません。

勤労学生の頃も自力で、百貨店で買物の記憶はありません。
私の叔母が2度程私の着たきりすずめを、哀れと思ったのか百貨店へ連れて行ってくれました。
どれが良いか言われても、自分で選択できませんでした。
食堂で、カレーライスをとってくれました。
肉が多いので、残すともったいないと、ルーを残して、肉を掻き出して、ご飯に掛けたら、其れは伯母の分も含めて2人分。
百貨店は不慣れながら、高級な店。

それと、百貨店と言えば、マロニエさんが九州の百貨店に制服を販売した。

そんなことを想起します。
Posted by ijin at 2011年11月13日 17:37
ijinさん

こんにちは
とても素敵なお話、聞かせて頂き、ありがとうございます!
ijinさんには、そんなお優しい伯母様がいらしたのですね
私も勤労学生として過ごし、今は一児の母
そのときの、ijinさんのお気持ちも、伯母様のお気持ちと共に
少しはわかるような気が致します
拝読しながら、涙腺が緩みました

九州の、Y百貨店の店服のこと、覚えて頂いていてうれしいです
実は同時期、大阪梅田の、あの球団で有名な百貨店にも
デザインを採用して頂きました
プレゼンのとき、球団の名前をチラッと出すと
委員の方から大きな拍手が起こりました^^
どちらの百貨店さんも、素敵な方々ばかりでした
私の大切な思い出です
Posted by マロニエのこみち・・・。 at 2011年11月14日 10:13
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。