2014年06月23日

「人生の通行人」

先日、知人の訃報を知らせてくれた方とメールして
故人の思い出話に耽っている・・・
少しは供養になるだろうか

・・・なんだったんでしょうね・・・あの人は

から始まったこの話
あの人は・・・

少しでも成長した私を見て欲しい
そう思わせてくれた
父のような、母のような、恩師のような人

私には、そのような、人生のひと時、ほんの一瞬すれ違っただけなのに
心の拠り所となって寄り添ってくれた大切な人が何人かいるが
年を経るごとに一人二人と
去っていってしまうことが悲しい


歌は、その人が好きだったジョルジュ・ブラッサンス
曲は、中でも私が一番好きな【通行人】

人の縁とは不思議なもので
いつも一緒にいるのに、一生相容れられない人もいれば
ほんの少しだけ、たまたま出会っただけなのに
一生その影がまとわりついて
離れられなくなるような人もいる・・・

この旋律を聴いていると、
あまりの切なさに、
そして、過ぎ去った若き日のひと時を思い出して
つい泣きそうになる・・・

それにしても、カッコいいなあ・・・ブラッサンス・・・・渋い!




【通行人】

この詩を捧げたい
神聖な暫しの瞬間
愛されるすべての女に
知り合ったかと思うと
異なる運命が運び去って
二度と会うことのない女に

窓辺に束の間
現れては
たちまちそのすらりとした姿が
とても優美で華奢で
後々までも心喜ばせてくれる女に

旅の道連れの
その瞳が魅力的な景色となって
道のりを短く思わせ
解ってあげられるのはきっとぼくだけなのに
手に触れることもないまま
降りていった女に

既に誰かのものになって
凡そ合わない人の傍らで
灰色の時を生き
徒らなことなのに どうしようのない未来の
メランコリーを垣間見せてくれた女に

一瞬見掛けたいとしいイマージュ
空しく終わった或る日の希望
明日は忘れてしまってもいい
思い掛けぬ幸福が僅かでも訪れてくれるなら
通りすがりのエピソードを
めったに思い出しはしないのだから

でも人生をやり損なうと
少しは本気に思ってみる
そうした束の間の幸せを
しないでしまった口付けを
今も自分を待っているはずの心を
二度と見なかった眼差しを

そして疲れた夜などに
追憶の幻で
孤独をふくらませながら
今はない唇を惜しむのだ
引き留めることもできなかった
あのすべての女たちの






前に書いた通行人の記事はこちら・・




 

posted by マロニエのこみち・・・。 at 14:32| 京都 ☁| Comment(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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