2006年03月05日

「菜の花のある風景」

昨日の記事の、補足になるかもしれない・・・
最近、お知り合いになった
【Photo and Essay】のcapucinoさんの記事に
心ひかれる一句があった・・・
2月20日『菜の花』

『・・・歳時記から一句。
菜の花といふ平凡を愛しけり     風生』


菜の花・・・
確かにこの花の咲くところには
平凡な幸せが満ちているような気がする・・・
新婚時代、住んでいたマンションから少し歩くと
桂川の土手に出た・・・
川沿いには、桜の花が咲き乱れ
土手一面には、菜の花の黄色い色が
絨毯のように敷き詰められていた
その美しさ・・・
花々に降りそそぐ、まばゆいばかりの春の陽光
空は、青 雲は、白・・・
羽織ったカーディガンに落ちる、暖かい春のぬくもり
思えば、平凡な幸せに満ちていた・・・


折りしも、今、卒業の季節
高校の、卒業式の寄せ書きに、印象深いものがあった
それは、担任だった男性教師からのメッセージだった
ノートには、ただ一言

『平凡に生きよ』

と書かれてあった・・・

私だけに書かれたものなのか、卒業生全員に、送られた言葉なのか
私は知らない
ただ、ともすれば『大志を抱け』のようなメッセージが
寄せられがちな状況の中で、この一言は心にとまった

どうせ、平凡な生き方しかできないだろう・・・
当時の私は、そんなことを、思ってみた
が、しかし、来し方を振り返れば、平凡とは程遠い

心の中には、いつも、私を見守ってくれた人がいたが、
30代半ばまでの日々は、夢を追い、仕事に明け暮れた
そしてやっと、誰にでも当たり前の
『家庭を持つ』という日常が、やってくるはずだった
結婚4年目に、ようやく得た出産の喜びを
手に入れたのも、つかの間・・・
子供の父親から、授かっていた最初の名前の一文字に続く後の一文字が
やっと見つかった七日目の祝いの席は
蓮の花咲き乱れる遠い国へ
その父親を送り出す門出の日となったのである・・・

今、思ってみる
平凡に生きよと書いてくれたあの教師は、一見、平凡な人に見えたが
果たして本当に、平凡な人生を送っていたのだろうかと・・・
人のことなどわからない
何が幸せなのか、何処に幸せは住んでいるのか・・・
もしかすれば、こんな私を、哀れだと感じる人がいるかも知れない
しかし、私自身は、いたって幸福
日常は、平凡な幸せに満ち溢れている

平凡な生き方はできなかったかもしれない
この先も、もしかしたら、できないのかもしれない
この子の父親は、更に、私よりも、非凡なる人であったかもしれない
が、しかし、それは自分自身の宿命なのだと、潔く受け止めよう

しかし、平凡なありふれた幸せは、日常の中に溢れている
幸福で平凡な菜の花は、いつも日常のなかで美しく咲き
春の陽光に輝いている・・・







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2006年03月04日

「記念日の想い」

今年も、この日が訪れた・・・
失った日より、幸せだった日を想うことの方が
心に沁みるのは、何故なのだろう・・・

以前、『たそがれ清兵衛』という映画を観た
いい映画だと思いながら観ていたが
クライマックスでも、涙は出てこなかった
が、しかし・・・
最後の最後、岸恵子さんの語りを聞いていたとき
突然に、思いがけず、涙が溢れた
とまらなかった
あんなに涙を流したのも、本当に久しぶりだった・・・

ようやく手に入れた二人の結婚生活
永くは続かなかった
清兵衛の死で、思いがけず幕を閉じた
が、しかし、清兵衛の人生は、幸せだった・・・
岸さんは、そう語っていた・・・
その言葉は胸に沁みた よくわかった
そして、救われた気持ちになった

女として生まれ、ある一人の人に出会い、結婚し、子供まで授かった
その人も、また、幸せだったと言ってくれた
それ以上の幸せなどあるだろうか・・・

かつて、私の人生は、3度、輝いた
出会った早春の日々、16年後、結婚した桃の季節
そして、我が子に出合った、更に4年後の秋の明け方・・・

時間の永さなど、どうだっていいのである
例え、一日でも、一瞬でも、幸せだと思える時間を共有できたなら・・・
かつて私は幸せだった
そして、今も、そしてこれからも・・・
この気持ちが、この想いが、色あせることはないであろう・・・

以下、昨年の日記より
暮らしの手帖・・・そしてある町

posted by マロニエのこみち・・・。 at 12:58| Comment(11) | TrackBack(0) | 独り言 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年02月16日

「バレンタイン・後記」

バレンタインデー、今年も終わってしまいましたが
ご自身の、あるいは、ご主人や息子さん方の
チョコの収穫は、いかがでしたでしょうか?

私も、勤め人をしていた頃、『義理チョコ』なるものを買いに行った
ただし、所属する課だけでも、総勢60人くらいの大所帯
取引先の、日頃お世話になっている営業さんや、会社以外の友人知人にも配りたい
もちろん、本命チョコも必要だし・・・
部内の男性、皆に、義理チョコを購入するなんて、経済的にも考えられない
同じ部署の同僚と『ならば、どうしましょうか・・・』と相談し、結果、面倒なんで、
『とりあえず、役職の人だけに、二人で買って渡しましょうよ』
という、実に厳しく、現実的な方法になったのだった
それも、係長以下はパス、課長以上
それ以外の男性社員で、常々お世話になっている人、
あげてもいいと思う人、あげたい人には、個人的に
『義理ではない義理チョコ』
(注釈・・・感謝の気持ちを表敬した義理チョコという名のチョコ)
を買いに行く・・・ そういうことをしていたのだった

勿論、女性社員は、私達、企画室以外にも、たくさんいるわけで
この女性社員の中でも、色んな上下関係があり、
バレンタイン用の規約が、突然生まれる
こうなると、たくさん貰う人、貰えない人の格差がどんどんついてくるもので
どうしても、日頃から、女性社員に気配りをしている小父さんや、人気者に
たくさんのチョコが集まるわけで、ひとつでも貰ったら、とりあえずラッキー
二つ、三つ集まったなら、ちょっとした優越感
たくさん集まった同僚にも、
『●●はん、すごいでんな〜』
『さすが、人気者は違いまんな〜』
などと、安堵感から、軽口をたたく余裕も出てきたりするのである
確実に『これは、義理です!』と書かれたような
とりあえずのチョコしか貰えなかったとしたら・・・
あるいは、それさえも仮に、貰えない人がいたとしたら・・・
人事ながら、心中お察しするのも心苦しい

義理チョコ・・・されど義理チョコ・・・
女性の心は、自分の本命以外には、限りなく厳しい
勿論、女性社員の少ない企業や、その職場の雰囲気もあるのだろうが
往往にして、社会人である男性社員の義理チョコの数は、
日頃の自分自身のおこないや、人気の度合いを測るべき
なかなかリアルで、ごまかしの聞かない尺度になったりもするのである
けっして、若かったり、やり手の営業マンだったり、男前だったりする人のところに
たくさん集まっているわけでもなく、案外、
『日頃控えめで無茶を言わない憎めない可愛い小父さん』
のところに、意外票が集まったりしているものなのである

女子社員は、見ていないようできっちりと観察をしています!

ここで世の奥様方・・・
ご主人に、本命・・・あるいは義理チョコの用意などはされていらっしゃるのでしょうか
もしも、ご主人様が、一個も貰えず、最愛の息子さんも一個も貰えず
帰ってこられたとしたのなら・・・
『どうせ年をとってるんだから』
『息子だって、貰わない方が安心なんだから』などと
軽く片付けてしまっていいんでしょうか

私なら、言いたい
うちの旦那様、うちの息子のこの魅力に、どうして世の女性達は気づかないんであろう
旦那様の身の回りのことは、これでよかったろうか・・・
息子は、周りの人と、ちゃんとコミュニケーションをとれているのだろうか
などと、むしろ心配になる
そして、ご主人、あるいは息子さんに
『義理ではない義理チョコ』あるいは『本命チョコ』をさりげなく用意して
『いつもありがとう、お疲れ様』という
ねぎらいの言葉を、かけてあげたい・・・そう、思われませんか?
バレンタイン、そして、義理チョコ、最近では友チョコ?
私は、決して、悪いことだとは思わない
来年こそ、義理でも友の証しでも、チョコが集まるように・・・
男性が意を決して、『いい男』を目指してくださったなら
私達も、こんなありがたいことはないのですから・・・

もし、今年、一個も持って帰られなかったのだとしたら、
来年のために、今から、旦那様の身だしなみチェックなど、如何でしょうか?
着るものや、身の回りのことに、今までより少し気をつけてさしあげ
旦那様ご自身が、少し優しい気持ちになれるように・・・
現実社会は、結構厳しいのですよ
OL時代をご経験された方なら、勿論よくわかっていらっしゃると思いますが
会社のノルマ、上下関係、しがらみ、
そして女性社員さん達の、かなりシビアな視線に耐えて
奥様のご想像以上に、日夜頑張っておられます・・・

私が、日本で一番ダンディだと思う男性
昨年、ご高齢のため、亡くなられてしまいましたが
石津謙介さんのサイトに、男のお洒落が載っています
読むところが余りにも多いのですが

このなかの「WARK SIDE CONTENTS」のなかの 
「ON FRIDAY」は、着こなしのワンポイントアドバイスなども載っていて
なかなか参考になると思いますよ

posted by マロニエのこみち・・・。 at 07:22| Comment(4) | TrackBack(0) | 独り言 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年02月14日

「ある日のバレンタイン」

まだ肌寒い、早春の学び舎
紺のセーラー服を着た私は
ハート型のチョコの入った四角い白い封筒を
誰もいない放課後の、下駄箱の中にそっと入れた
部活の帰り、きっとあの人は、手にとってくれるだろう・・・
憧れの先輩、返事などいらなかった
ただ、私が貴方のことを思っている・・・
そう気づいてくれたなら、それでよかった
遠いあの日・・・


それは真如堂に抜ける小さな坂道だった
梅の花が、静かな陽の中で香っていた
大きなお堂の前の、まだ硬い蕾のついた桜の
数本の木の下に、並べられた小さなテーブル
まるで恋人達のために、しつらえられた様な、木のテーブル
私は、彼に会う前に、赤いバラの花を一輪買った
彼は、チーズと、深紅のワインを用意していた
にわか仕立ての小さな食卓・・・
まるで新しく誕生した夫婦のような昼下がり・・・
「これは、このままにしておこうね」
帰り際、彼が言った 
テーブルには、木の隙間に刺された一輪のバラが残った・・・
寒さなど感じなかったあの若い日・・・


毎年送るその日のチョコの添え書きに
その年、私は初めて書いた
『結婚してください』と・・・
それから数日
あるレストランのテーブルで、あの人は言った
『あの話、OK』
お互いの写真を撮り合った
微笑む私、涙で潤んでいた
親指を立て、照れた顔のあの人
こうして2枚の写真が残された・・・
世界で一番の幸せを感じた、晴れた日の午後だった・・・


2月14日、St . バレンタインデー
幸せな思い出がまたひとつ
どこかで生まれる日・・・

posted by マロニエのこみち・・・。 at 04:48| Comment(12) | TrackBack(0) | 独り言 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年02月13日

「色バトン」

Suttamaiderさん宅から拝借してきた色バトン
今日は、お遊びで、こんなことをやってみたいと思います

Q1:自分を色に例えると?
すったさんには、『ブルゴーニュ×トリコロール×モノ・トーン』という
私の好きなおフランス色をイメージして頂いたのですが(すったさん、ありがとう)
自分で思うカラーとは・・・

●限りなく白に近い乙女のピンクから、
濃厚なブルゴーニュよりも深いワインのグラデーション
・・・人により、感じる色の度合いが、かなり違うと思いますよ
エレガント&キュート&レトロなイメージを持つ
『ローズピンク』辺りを、定番カラーにしておいて欲しいかな・・・


Q2:自分を動物に例えると?
●やっぱ『ウシさん』かな〜(笑)
見た目はおっとり、やるときは闘牛のように一直線
働き者で、力持ち〜です
えっと・・・狂牛病は・・・
多分、ないと思いますが、たまに毒づくことはあります
『ローズピンクに、黒い模様のホルシュタイン』・・・
あ、これって、個人的には、可愛いくて結構好きかも・・・(笑)


Q3:自分をキャラに例えると?
●難しい質問ですね〜(笑)
似ているといわれるのは、サイドバー、自己紹介欄の
キャラさんたちなのですが・・・


Q4:自分を食べ物に例えると?
○賞味期限ギリギリの、マシュマロ・・・え〜?ちょっと悲しいな〜
○まだ味の出そうな、使った紅茶のティーーバック・・・
これも、あんまりじゃん・・・おまけに食べ物じゃあないし・・・(笑)

え〜と、ちなみに私は『日本酒の似合う女』といわれているので
●毎日は、いらないけど、たまに無性に食べたくなる
日本酒の肴にちょうどいい
外はフワフワ、中はとろーり、ちょっぴりワサビの利いた高級珍味・・・
とかになれると、うれしいですね〜〜〜(あくまで願望です)


Q5:次まわす5人を色で例えると?
まわしませんが、私も、リンクさせて頂いている一部の方の
私の感じるイメージ・カラーを・・・

●Suttamaiderさん
ご自身がおっしゃるように、まず外はカモフラージュ、
次の真ん中をロマンティックなパステルトーンのレインボーカラーにし、
果たしてその実態は・・・
知的な球体の『ケンブリッジ・グリーン』っていう感じかな・・・?

●cafe_mさん
七ヶ浜の、光る砂の上に置かれたクリスタルなオレンジ色の洒落た器・・・
その中にあるバニラの香りを放つライム・グリーンのパッション・フルーツ
・・・さて、如何でしょう?

●waveさん
限りなく広がる白の世界・・・
その中でゆったりと流れる薄ラベンダー色の風・・・
そして、描かれるマーブルあるいは美しいレースの模様・・・という感じです

●たっくんさん
鮮やかなブルーの球体
中は赤、青、黄色、その他のカラフルカラーで構成された万華鏡・・・
たっくんさん、如何でござるか??

●7wth2さん
白地に黒で書かれた、真四角な升目の中に
落ち着いた茶、渋いワサビ、カラシ色・・・
そして、ピンク、イエロー、水色などの
ロマンティックな淡いさし色が、整然とちりばめられた玉手箱・・・
といった感じを受けます

●テイトさん
三面にカッティングされたピラミッド型の硬質なクリスタル
光線や、見る角度により、黒あるいは白、
あるいはウルトラマリンブルーに変わる
どの色も、見える時は一色で、混ざりがない・・・
どこまでも黒・・・白・・・あるいは鮮やかなウルトラマリンブルー・・・
という感じ
テイトさん、失礼しました コメントは求めておりません (^^;


皆様、失礼いたしました
やってみたいと思われる方は、すったさんのところで借りてきてくださ〜い
posted by マロニエのこみち・・・。 at 07:36| Comment(10) | TrackBack(0) | 独り言 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年02月05日

「誕生日」

何歳になっても、単純にうれしい
何歳になろうと全然OK
というより、どんどん歳を重ねてゆきたい
とりあえずは、両親に感謝・・・かな
なかなか口に出しては言わないですけどねぇ
でも、「ありがとう」
私を生んでくれて、ありがとう
毎日楽しく過ごしています
昨日まで・・・そして、多分、今日からも・・・


大河内 傳次郎さん 尾崎 士郎さん 山田 五十鈴さん ナタリー・コールさん
ハンク=アーロンさん 西郷 輝彦さん 弘田 三枝子さん
後藤 次利さん 花村 萬月さん 大地 真央さん 竹内 都子さん
川上 麻衣子さん 森脇 健児さん キムタクさんとこの心美ちゃん・・・
そして、マロニエのこみち・・・。さん

お誕生日、おめでとう!

posted by マロニエのこみち・・・。 at 05:53| Comment(31) | TrackBack(0) | 独り言 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年01月29日

「日常での不思議・・・B」

先日より、日常の不思議を書いてきました
京都には、外国から来られる観光客や、
日本の文化に興味を持たれ、住んでおられる外国の方がたくさんいます
通っている保育園にも、如何なる理由で今、日本に住んでおられるのかを
お尋ねした事はありませんが、外国籍の方や、
ご結婚され、日本国籍を所得されたご父兄の方がたくさんおられ
髪や目、肌の色の違う子供たちが楽しそうに遊んでいます
私が、入園を決めたときの、わりと大きな理由にもなっています

この親御さん方を拝見するとき、思うのです・・・
日本に来られるときは、日本をどんな国だと思っていらしたか・・・
実際に来られて、どう思われたか・・・
どんなときに、来てよかったと思われ、どんなときにがっかりするか・・・
ありふれた疑問ですが、一度機会があれば、伺ってみたいものです
皆さん、友好的で、日本語もお上手で、礼儀正しい方ばかり・・・
相撲の世界も、外国人力士さんが、大活躍されていますが
日本人以上に、日本人らしいことに、不思議を感じます
多分、彼らの中に思い描かれていた日本人の姿が
彼らの今日を形成しているのではないか・・・
そんなことを思ってみたりもします・・・
日本人より、日本の文化に精通した外国の方
これもまた、珍しいことではありません

日本人の、精神性の低年齢化・・・
これこそが、あらゆる事件や、悪い習慣を、作り出す要因なのでは?
一体どの辺りから、こういう現象が起きてきたのか
その辺りで、日本では、どんなことがあったのか・・・
もう一度、深く掘り下げ、原因を追究し、対策を考え、
国全体で意識を変えていかないと、
日本人は、世界の方に、更なる恥を晒していくばかりだと思います・・・


追伸・・・

パリからいつも素敵な記事を届けてくださる『テイト』さんが
フランス人の公の場の習慣に、触れておられました
見習うべきところが、あると思うので、ご紹介させてください
『お早よう(Salut/挨拶)』


それと、ライブドア事件・・・
このことについて書かれていた文章にも、溜息をつくほど、
大きく共鳴いたしました
こちらもどうか、合わせてどうぞ・・・
『炬燵布団』
posted by マロニエのこみち・・・。 at 09:03| Comment(2) | TrackBack(0) | 独り言 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年01月25日

「至福のひととき」

昨夜、ご縁のあった方と、京懐石を頂く機会に恵まれました
『京都の料理は見た目だけ綺麗で、お腹も膨れないし、値段は高いし・・・』
そんな印象をお持ちの方もいらっしゃるようですが
なかなかどうして・・・
やはり、いいものだと思います
お腹が膨れてなんぼ・・・
料理を楽しむことは、それだけではないはずです

たまたま予約がいっぱいで、座った席が、カウンターだったのですが
かえってお店のご主人らしい方の、ご接待を受けることができ
随分と勉強させていただきました
一等地の、名の知れたお店ですし、敷居も高く、
肩の凝る堅苦しいところかと、思われがちですが、
そこはやはり、手馴れたもの・・・
客がリラックスした気分で、料理を楽しめるよう
つかず離れずの絶妙のタイミングで、気の利いた言葉をかけて下さったり
料理の頂き方や説明をして下さいます

お料理を目で見て、楽しみながらゆっくり頂き
楽しい方と、楽しいことを、時のたつのも忘れるくらい語らっていると、
昨今のかまびすしい諸々も、どこか別の世界のことのように、
静かにしかし、あっという間に時間が過ぎてゆき
お酒も随分と頂きました
でも、京都には、こんな隠れ屋のように、最高のお店がある・・・
こういう場所で、楽しい時間をすごすことができる・・・
今までやってきたことに対する自分自身へのご褒美かな・・・
そういう感謝の気持ちで、本当にありがたいひと時を過ごさせて頂きました
こういうとき、京都に住んで、本当によかった・・・
心から思います

食事は、視・聴・嗅・味・触の全ての五感を使う、楽しいこと・・・
その凝縮されたものが、懐石を頂戴する時間なのかな・・・
そんなことを感じました
気の合う方と、至福のひとときを過ごすために、
何かの機会がありましたら、
ぜひ一度、京の懐石をお試しになられては如何でしょうか

posted by マロニエのこみち・・・。 at 03:36| Comment(8) | TrackBack(0) | 独り言 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年01月18日

「故郷や友人や、今の時期の諸々のこと」

受験生である中高の3年生は、今の時期、普段どおりに
学校に通っているのだろうか・・・
登校がランダムになるのは、2月に入ってからか・・・?
高校時代の今の時期、4月からの新生活で
故郷を離れることが決まっていた今の時期、
幼馴染のSちゃんと、いつも自転車で走っていた記憶がある・・・

Sちゃんとは、いつも一緒だった
そろばん塾や、英語塾の帰り道、空は満天の星空だった
天の川や、北斗七星や、北極星が、
落ちてくるのではないか・・・と思うような
冷たく澄み切った空を見上げながら、
田んぼの中のゆるやかにカーブした一本道を、
ゆっくりゆっくり自転車をこいだ
あの頃は、『エースを狙え』のTV漫画が流行っていて
TVを観終えると、どちらからともなく電話をかけた
さっきまで一緒にいたはずなのに、帰ってくると、もう電話で話すのだった
次の日も、また、会えるのに・・・

高3の頃の私は、今までになく、試験勉強というものを真面目にやった
暗記物は得意だったので、暗記に頼れる学科は、いつもクラスで1、2を競っていた
その、競っていたもう一人の相手は、W君という男の子で、
大阪の大学の受験が決まっていた
私も、心なしか、W君のことが気になっていた
いつもまっすぐに背を伸ばし、口数少なく、凛々しい顔立ちの男子であった

『ここを、まっすぐいったら、W君の家らしいよ。ちょっと見に行く?』
Sちゃんが言ってくれた
『それに、ここのスーパーで、お姉さんが、働いているらしい』
どこから集めたのか知らないが、そんな情報を教えてくれて、
二人揃って自転車をこいだ・・・
『よう、わからんな〜』『うん・・・もういいや・・』
W君のことは、別にどうでもよかったのである
要するに、だらだらと、Sちゃんと一緒にいたかったのだ・・・

帰り道、『どさん子ラーメン』というラーメン屋さんで
『コーンバターラーメン』を食べた
校則の厳しい学校だったので、基本的に、生徒だけでの外食は
禁止されているのだが、この時期、もはや無礼講のようなものだった・・・
夏には、稲穂が青々と茂っていた田んぼも、稲を刈った後しかなく
荒涼と霜が降りて、うっすらと白く光った
ラーメンの美味しさで、冷え切った体が温まり、幸せな心地になった・・・
『美味しかったな。また、来ようね』
結局、行ったのは、このとき一回きりだったのだけど・・・

ちょっと突っ掛けを履いて、遊びに行ける距離に
友人や、兄弟や、仲のいい親戚がいたら、どんなに楽しいことだろう・・・
家を出て、もう、四半世紀以上になるが、
そんな生活を、もう、ず〜っとしていない・・・
家を買って住んでいても、仮住まいの気分は抜けない
ず〜っと根無し草の心地である・・・

友人のような、同士のような、兄妹のような人がいた
いつも寝転んで、お酒を飲み、楽しかった思い出話や、漠然とした夢や、
意味のない他愛のないことを、いつも一緒に喋っていた・・・
その人には、妹と、弟がいて、とても家族思いの人であった
優しい優しい人だった・・・
『こんな風に、ここには妹、ここには弟、ここは、ボク、ここは自分・・・
大きな家で、見えるような見えへんような距離で、みんな一緒に暮すねん・・・』
そんなことを、お酒が入ると、楽しそうに、喋っていた・・・

そういえば、Sちゃんとも、小学校の頃、放課後の、木の廊下に寝転びながら
『いいなあ・・・一緒の家で、暮らすのって楽しそうやな・・・
そんなこと、大きくなったらしてみたいな〜』
そんな話をしたことがあったな・・・
みんな、夢・・・

寂しいわけではないのだが、そういうことがあったなら、
もっと楽しくなるだろうか・・・
そう考えるだけのことである・・・
できないことも、わかっている
所詮は、ないものねだりの、おとぎ話なのである・・・

posted by マロニエのこみち・・・。 at 00:32| Comment(4) | TrackBack(0) | 独り言 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年01月07日

「恩師への思い」

今年も、恩師からの年賀状が届いた
連絡を取らなければいけない用事ができたり、母校を訪れる機会があるときに
まず、感じるのは、先生という存在の温かさとありがたさである

何が1番、ありがたいか・・・
それは、『教えてくださる』ということではないだろうか・・・
専門学校を卒業後、自力でデザインコンペに応募したり、絵の講座に通った後
初めて入社したメーカーでは、1週間だけの前任者との引継ぎの後
たった一人、デザイン室で服を作った
いかに、コンペで賞を頂いていたとはいえ、実務のほうは未経験者である・・・
素人の私が、こんなことをしていいのだろうか・・・
そんな不安を抱きつつも、一端の社会人としての責任がある。
頼る人もいない中で、独学しながら服を世に出した
時には、出来の悪い子が、大量に生産されたこともあった

次も、また、その次も、中小のメーカーだったので、
いつの間にか独りになったり、逆に若い子を使う立場となり、
デザイン、企画、生産管理、工場とのやり取りなど、一切合切を任された
8年ほど、そんなことを続けた後、日本でも1、2を競う
著名なアパレルメーカーに入社したが、
ここでも『教わる』などという悠長な風習はなく
自分自身で、あるいは、コンペという他流試合で、技術や、感性や
方法を学んでいくしか術がなかった

どこの企業も、『新人をゆっくりと育成する』などというゆとりなどないのだな・・・
『教えてくれないから、わからない』そんな甘えなど通用しない
要は、社会に出たら最後、
社会や、自分自身の能力との戦いが始まってしまうのである
即、戦力になるものを採用し、戦力にならないものは切り捨てる・・・
そんな背水の陣を強いられていることがよくわかった
学生時代の、ライバルとの競争など、競争のうちには入らない
何の利害関係もない。自分自身の能力に対するプライドを満足させるためのもの
たかが、学び舎の中の、小さな小さな小競り合いである・・・

先生という存在は、『教える』ということを、生業とされているのだから
こちらが心を開いて教えを請うと、無の境地で、ありったけのヒントを与えてくださる
根が、研究熱心で、真面目で、使命感に燃えた方々である。
(そういう方こそ、なられるべきと思っている)
こういう姿を改めて拝見し、こちらもまた、生涯学習の意識を持つことが出来る・・・

専門学校を卒業した当時の私は、先生方や学校と、こんな素敵な関係を
将来築くことができるなど、思ってもいなかった。
路傍に放り出された、孤独な難民のような心境だった
しかし、校名が変わり、新しいパンフレットを作るときも、卒業生としてご紹介頂いたり、
岐路で迷ったときは、いつも救いの手を差し伸べてくださった・・・
心の底から、感謝している
卒業して20年以上経つが、世間の荒波に揉まれてやっと知るのが
『恩師』という方々の存在の重さなのである・・・

以下、H・17・1・12
ちょぽの手作り日記から・・・
「恩師への思い」

posted by マロニエのこみち・・・。 at 09:32| Comment(6) | TrackBack(0) | 独り言 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年01月06日

「肥満とのお付き合い」

寝正月を決め込んで、TVとお餅三昧の生活が終わり
日常に戻って、外出のために服を着たら
わき腹の辺りが一回り大きくなっていた・・・

あ〜〜〜!!!
言わんこっちゃない!!

よく、小さい頃は、痩せていたけど太っただの
あるいはその反対のことを言う方がいらっしゃるが
子供の頃に太っていた人は、歳をとると、また、もとのように太りだす
これは、幼少期に、細胞(数だったか、大きさなのか、容量というべきか?)
が決まってしまうからだと、詳しい方から伺ったことがあるのだが・・・

私の幼少時代・・・
肥満と言うほどではなかったが、力持ちで、健康優良児であった・・・
幼稚園の頃から、母の手作り弁当は、いつも3段重ね。
ご飯、おかず、フルーツに分別された色とりどりの、私のお弁当は、
クラスの皆の注目の的だった
弁当を開くとき、絶対に皆が机の周りを取り囲んだ
時には、いじめられることもあった(負けなかったが・笑)
弁当の日は、イコール憂鬱の日であった・・・

小学校4年頃であったか・・・ちょうど今頃の時期、初場所が始まる頃
全学年で、大相撲大会があった
子供の頃から、腕力には自信があった(・・・って、自慢にもならないでしょ・笑)
あれよあれよと、勝ち進み、最後の二人に残ってしまった
もう一人は、ご近所の、Tちゃんという男子であった
ガブリと四つになった後、どちらも、全く動かなかったが
やはり、この時期、男女の体力の差が出てくる時期でもあったのだろう
最後に、力尽きて負けてしまった
(悔しかった。もっと小さい頃なら勝っていたのに・・・←もういいって・・笑)

その頃の家計は、まだ裕福であったので、
母は、よく着る服を、仕立物屋に頼んでいた。
生地を少し、多めに買って、余った生地で、私の服も作ってくれた
こういうと、まるでお嬢ちゃまのように、聞こえるかもしれないが
実は、既成の服だと、二の腕の辺りが『ぴちぴち』に、なるのだった・・・
あの頃は、今のように、ジャージーなどというものが、
そんなになかった時代かもしれない
オーダーといえども、何か、体に馴染まなかった
いつもいつも、着心地の悪い服ばかりを着せられていたような記憶がある・・・

年末のTV、芸能人が、一ヶ月で社交ダンスを覚え、競い合うという番組があった
時々、バレエや、社交ダンスの服のオーダーも賜るので、興味を持って眺めていた
最終、グランプリを獲得された松坂慶子さん
相変わらず、お美しい・・・
あの、涼やかなお顔、ずっと子供の頃から好きである・・・
やはりオーラも、違う・・・されど、ボディが・・・
服を付けておられる時も、最近ずっと思っていたのだけれど
『水中花』の頃と比較すると、3回りくらい、大きくなられているような感じがする
ここまでの美人女優が、肥満ぎりぎりのところまで太ってしまい、
ご本人も、さほど気にする様子もなく、おおらかに、そのお体を、曝け出されていらっしゃる・・・
それもまた、意外に大陸的なお人柄を垣間見るようで、好感度、大いにありなのだけれど・・・

『まあ、今の感じだと、私と同じくらいかな・・・』
(TVは、大きく映ると聞くし・・・←追記・笑)
そう思い、眺めているのはよかったが、多分、身長は、
松坂さんが、きっと5cm〜7cmは、大きいはずである
今の姿で、身長を縮めていくと・・・
想像するのを、途中で止めた・・・

自分自身の体型管理を、チェックする方法として、1番簡単なのが
もう、10年くらい、愛用しているゴルチェのジーンズである
同じデザインを色違いで2枚持っていて、腰が黒で、腿の下からストライプ・・・
色褪せてきてはいるが、大好きな、お気に入りの服は、いつまでも手放せない
昨年の春には入っていた。秋、愛用のニットベストに合わせようと履いてみたら
ちょっと、苦しかったので、イケナイコレハ・・・と思いながら履くのをやめた
そして、今・・・もう、絶対に、無理なことはわかっているので
箪笥の中から、出す気にもなれないが、以前は、ちょっと危なくなってきたら
すぐに、3キロくらいは、落とせていたのである。でも、何故か、最近は・・・
いやいや・・・なんでもかんでも、年のせいにはしたくない

要は気合だ!!
春・・・新学期が始まる季節。何とか、あのジーンズを履き
自分の子供と言ってもいいかもしれない年齢の、若いお母さん達の中に
違和感なく、混じれるようにしなければ・・・(涙)
今朝のニュースで、朝青龍の、何とも美しい体を見たが
もう、女相撲を取るわけでもないのだから・・・(誓)



posted by マロニエのこみち・・・。 at 11:59| Comment(8) | TrackBack(0) | 独り言 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年12月04日

「蜜柑のある風景」

蜜柑

今の時期、散歩をしていると、こんな風景によく出会う
黄色い実がたわわに実った蜜柑の木・・・

子供の頃、家の庭にも、いろんな種類の実をつけた柑橘類の木があった

夏蜜柑、はっさく、橙(だいだい)、柚子、金柑、
酢橘(すだち)など・・・
たくさんの実は、正月の飾り物になったり、
たまに思い出したように祖母などが取ってきて
あるときは、粉砂糖や、タンサンなどを振りかけながら
さしたる歓迎もされず、食されるくらいなもので
庭におざなりになっているのが常だった・・・

あの実は、時期がきたら、どのように処分されていたのだろう
しかしながら、黄金色の実のなった木というものは
風景としては感じのいいもので
多分「西に黄色」のような
縁起物として植えられていたのではなかったろうか・・・

父は10人ほど兄弟のいる末弟で、一人娘の婿養子に来たのであるが
一つ上の兄である伯父が、信州のある町で暮らしていた
かの有名なT大法学部時代は、全学連でマイクを握り
赤い旗を振っていた
何故か思うところあり、故郷を去り、信州に移住した

幼い頃から神童と呼ばれ、恩師や地域の星であり
その大学も、かなり優秀な成績で入学、卒業したらしいが、
一時期、政治活動に参加などしていたものの
結局は、社会になじめず、薬局を営む奥さんに
頼りっきりのような晩年だった・・・

その伯父がまだ元気だった頃、私と同年代の子供2人を連れ
家に遊びに来たのだった
南国の子供にとって、蜜柑のなる木は当たり前で
林檎の木は見たこともないように
信州で生まれ育った、血を分かつその従兄弟達にとっても
蜜柑の木はとても珍しかったようで
庭に出ると真っ先に蜜柑の木を指差し、喜んでいた
伯父は、自分に似た利発そうな顔つきをしたその小さな男の子を
嬉しそうに微笑みながら、見つめていた・・・
私にとっての、伯父の記憶は、それだけである

早くに父親を亡くし、助け合って生きてきた父方の兄弟達だが
その伯父が亡くなった近年は、皆年老いて病を持ち
冬の最中、遠く離れた北の国に行くことは困難だった
僅かばかりの人に送られ、雪深い遠い町で
静かに荼毘に附されたそうだ

伯父は、病の床の中で、遠く離れた南国の故郷のこと
あの日見た、黄色い蜜柑の実のことを
思い出していただろうか・・・

あまり面識はないが
なにか寂しげなその伯父の晩年を思うにつけ
蜜柑の木の姿も、私にとって、郷愁を誘う
物悲しいものとなった・・・

posted by マロニエのこみち・・・。 at 10:50| Comment(2) | TrackBack(0) | 独り言 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年11月30日

「ついでに・・・腹の立つこと」

昨日は、個人的な憤りをぶちまけたにもかかわらず、
温かいコメントをたくさんお寄せ頂き、随分、心が安らぎました。
本当に、どうもありがとうございました!
流れでと言っては何ですが、今日も、こんな独り言を書かせて頂く事にして、
あまりめでたくもないこの手の話題は、封印することにしたいと思っています。。。

お世話になった大好きな恩師に、年に一度、手紙を書いている。
お子様はおられず、ご夫婦で二人、田舎暮らし。
こんな出来の悪い教え子の手紙を、楽しみにしていてくださる。

今では、あまり日常的ではない手紙のやりとりだが、
その楽しみは、書くこと以外の、選ぶ楽しみにもあるのではないかと思っている。
便箋、封筒、ペンの種類、インクの色、そして、切手や、表書きのレイアウトなど・・・

その日は、2種類の手紙を書いた。
買ったばかりのお気に入りのレターセット。
規定重量を超しそうなので、郵便局で測量後、
綺麗な記念切手を選んで出すことにした。
少し、レイアウトのバランスが気に入らなかったので書き直し、
後は、ここに、封筒の色に似合う、季節感のある素敵な切手を貼ればOK・・・
という状態にして、郵便局の窓口に立った。
たまたま所用で立ち寄った、普段と違う行き慣れない郵便局に行った
それが、そもそもの間違いでもあった・・・

2通の手紙を窓口に出すと、その局員は、
「●●円です」と言うと即座に
その封筒に大きな字で、数字の殴り書きをしたのである・・・

一瞬の出来事に、言葉もなくしてしまったが、封筒を見ると
貼ろうと思っていた反対側に、字は書かれてしまっている・・・
当然、全体のバランスを考えて、貼る部分を大きく空けていたのだが、
随分、偏ったレイアウトとなってしまった。

かなりの憤りを覚えながら切手を注文し、仕方無しに書かれた箇所に貼ってみると、
書かれた数字がはみ出している
ボールペンである。消すことも出来ない・・・

「何でここに書くんですか。バランスを見てわかりませんか。」
言ってみても、後の祭り・・・
とにかくショックが大きすぎた。精神的にかなり疲れた。
その手紙を回収し、書き直すという気力は起こらなかった。
局員からの、侘びの言葉はなく、目を合わす事もなかった・・・

また、ある別の日には・・・
冊子小包・・・
・ 封筒又は袋の納入口などの一部を開く。
・ 内容品の大部分を透視できるよう、包装の外部に無色透明の部分を設ける。
・ 内容品の見本を郵便局で提示する。

この決まりごとに対し、無知であった私が、
要するに、悪いのだろう。
でも・・・しかしながら・・・なのである

思えば、その日も、たまにしか行かない少し離れた郵便局だった・・・
「これ、中に手紙入ってますか」ぶっきら棒な声。
「いえ、入っていません」
「ちょっと、開けてくれる?中、確認せなあかんし・・」
「え??紐もかけてるんですけど・・」
「ほな、切って・・」
と言って、鋏をポンと、窓口に突き出されたのだ・・・

英字新聞と、セロハンで丁寧に梱包し、おまけに麻紐まで
結び目も堅くかけていた。
「手紙は入れてないんですけど。どうしても、開けないといけないんですか?}
「そういうことになっとんねん。開けて」

こうなれば、意地でも紐を切らずに解き、
もとより完璧な状態で、梱包作業を済まさなければ・・・
そんな気持ちになっていた・・・

窓口で、時折ヒステリックな応対を見る中年女性局員の
意味不明なニヤニヤ笑いに見守られ
あるいは、聞かなかったふりを決め込んでいるかのような
局長らしき男性の、微かな視線を感じながら
私は、開封し、中をさらけ出し、
その後、糊や鋏や、テープなどを
普段よりも大きめの声で頼み
一つづつ出して頂きながら
ゆっくりと時間をかけて丁寧に梱包しなおしたのである

あの時の、あの男性職員。当然であるかもしれないが
一言の謝りの言葉もなければ、目を合わす事もなかった。
そりゃそうだろう。要するに、無知であり、
おまけにこんな手間をかけた私のほうが
悪かったのだろうから・・・

過日の選挙では、郵政民営化賛成の意味で、自民党に一票を投じた
幾分、事務的になりすぎているのではないかという、
一部の無造作な局員の態度に対する懸念と
この手の不満が蓄積していた私の微力な抵抗であった。
勿論、気の利いた、気持ちのいい対応の職員さんもいる。
むしろ、そのほうが、多いのだと信じたい。

宅配屋さんのメール便を頼めば、回収にも来てくれるし、
送料も安い上、支払日にまとめての出金でよい。
おまけに遠隔地でも、たいがいは翌日に着く。
それでも、あえて手紙にしたいときは、かなり慎重に、対応することとなった・・・

こうして生きるために必要な、大人としての教養が、
40も過ぎて、まだ無知な部分のある恥ずかしい自分にも、
遅ればせながらこうして少しずつ付いてくる訳である・・・

ある意味、必須な出来事であったのだと感謝できるような
心の広さを養ういいチャンスであったと思うほうが正しいのかもしれない


posted by マロニエのこみち・・・。 at 12:34| Comment(4) | TrackBack(0) | 独り言 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年11月29日

「腹の立つこと」

いきなり、どんなタイトルだ・・・。すみませんね
でも、どうにも合点がいかないんです

昨日、市内のある観光地に、好きなブランドの雑貨が置いてあるので
秋冬物の便箋などを買うために
紅葉を見がてら、普段行かない場所に行ってきたのだ

お客さんは、私以外に、二人くらいしか入っていなかった
開店すぐで、忙しいのか知らないが、
3人の売り場の小母ちゃん。いらっしゃいませの言葉もない
商品を見ようと思い、近寄って行っても、邪魔だといわんばかりに知らん顔・・
その場所で、掃除や整理に没頭している

お香についている皿のデザインがわからないので聞いてみると、
「多分、表の絵と同じやと思うで。開けたら、後が大変やし」
でも、ひとつ出ていた商品、絵と中のお皿の色が違う・・・
「開けれませんか」「開けれんな〜」
「1つだけでも、見せてもらえませんか。どれか必ず買いますから」
しつこい客とでも言いたそうに、1つだけ、やっと無言で開けてくれた

しかし、商品は大好きなのだ。
カタログにはなかった商品も色々あり、見ていると楽しい
「ここの商品は、カタログより実物の方がいいですよね」
「あ・・・そう。どうも・・・」面倒くさそうに口の中でモゴモゴ・・・

結局こまごまと、5000円以上の買い物をし、レジに向かうと、
『ポイントカード作ります』と、書いてある
また買いに来るだろうと聞いてみると
「ほな、作っとこか。今度から使うて」
「今日のは、付かないんですか?」「つかへん」
普通、どこの店でも、その日に押してくれない?
おまけにマスは10ヶ。本来なら、今日の買物で半分は埋まる
「ここの商品が好きで、東京の方で買ったり、カタログでも買うたんですが」
「東京とうちとは違うしな」
ちなみに、その店は、本社を入れて4店舗
こちらの感覚では、『皆、同じ店』という感覚でいる
妙な薄ら笑いを浮かべながら、5つ付くはずのハンコを1個だけ押してくれた・・・

私は、本来、こういうことをあまり言わない
そういうもんか・・・と、たいていは諦める
でも、ここのブランドが好きなだけに、そういう対応が許せなかったのだ・・・

私は、多分、ブスッとしていたと思う
「これ持って帰って」
余り好きでない柄の葉書を一枚だけ、わざわざ紙袋に入れて渡してくれた・・・

あの。。。
売り場の人は、そのブランドが好きな人しか、立ってはいけませんよ。
商品に対して失礼です!

ここで自画自賛のつもりはないが、
現役時代、デザインコンペでの成約率は、8割6分以上の成績だった
億単位、千万単位の仕事が殆どだった
なぜ、この成約率をあげたかというと、その企業、企業のある地域を徹底的に調べ
まず、エンドユーザーを、好きになることから始めたからだ
流行のデザイン、売れ筋というのは、どこにでもある
いかにデザインと、ユーザーをストーリーで結びつけ
説得し、自社の成約に結びつけるか・・・
中には、好きになれない企業もあった。
そういう企業との契約は、もしかしたら取りこぼしがあったかもしれない

原監督ではないが、要するに『愛』ではないのか・・・?
そういえば、どの小母ちゃんにも、笑顔がなかったな・・・
「ありがとうございました」の言葉はあっただろうか・・・
不愉快が充満していた私は、残念ながら覚えていない

好きなブランドのことを、好きな物同士が語るのは楽しい・・・
昨日の小母ちゃんとは、そんな話は絶対にできない
観光地だから、放っておいても客は来るとでも思っているのか
パートタイマー?そんなことは、客には関係ない。
そういう意識は、むしろ自らの格を下げているようなものではないか?

商品の意匠を作った人は
歴史的にも名のある偉大なる人・・・
きっと泣いていらっしゃると思いますよ
何というか、残念。実に空しいことだ・・・


posted by マロニエのこみち・・・。 at 12:05| Comment(14) | TrackBack(0) | 独り言 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年11月16日

「占いはお好き?」

ちょくちょくお邪魔させて頂いている、
充実した旅行記がとても楽しい
「青いダリアと天気雨」のtiger_eyes さんのブログで
『航空会社占い』なるものが、ご紹介されていました。
さっそく占ってみたところ・・・

私は、【エア・インディア】でした。

*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*

あなたを航空会社にたとえると【エア・インディア】です。

あなたは意外と「変わり者」なタイプ。
もともと、いろんな人と話をするのが好きな傾向がありますが、
特に、自分が普段接している生活とは、かけ離れた世界にいる人と話して、
いままで知らなかった知識をため込んでいくことを好むようです。
あなたはそうしていろんな人から聞いた多くの知識を駆使して、
自分なりの独自の価値観を作り上げていくでしょう。
貪欲なまでの知識欲を、年を重ねても、
持ち続けることになりそうです。

そんなあなたを航空会社にたとえるならば
【エア・インディア】がピッタリ!
ちょっと個性派のインド航空ですが、
その独特の魅力にあなたと共通するものがありそうです。

会社紹介

【エア・インディア】

インドと世界を結ぶ個性あふれる航空会社。
時間通りに飛ばないことも、カレーメインの機内食も、
サリーを着たスチュワーデスも、他の航空会社とは一味違います。
機内から独特のエスニック感を味わえる航空会社です。

*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*

これは、当たってますね。
インドもかなり好きな国であるし・・・
夏になれば、インド綿ばかり着ているし・・・
今度生まれ変わったら、
フランス人になって、インドに別宅を持ち、
トルコに旅行したいと思っている位ですから・・・
(これは冗談。日本人でいいです)
はい。満足です。

tiger_eyes さん
ありがとうございました!
また、香港の素敵な旅行記、楽しみにしています!



posted by マロニエのこみち・・・。 at 19:17| Comment(6) | TrackBack(0) | 独り言 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年10月21日

「なんでこうなるの」

明日から小旅行を計画していたら、昨晩からチビが発熱。39.9℃まで出てしまい、来週に延期することに・・・
さっき、届いていたドリームメールの占いでは明日から運勢悪そうなので、これでよかったのかも・・・
おかげで今朝は、ノアール(黒ラブ)のお泊りを予約していたペットホテルや、会う予定だった友達や、バス会社や、病院や、保育所などに、予約とキャンセルの電話かけっぱなし・・・
不思議ですよね。子供って・・・絶対に計画すると熱出すから。
posted by マロニエのこみち・・・。 at 13:03| Comment(4) | TrackBack(0) | 独り言 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年10月01日

「あしあと」

ブログは初めてだけど、この、あしあと履歴って、結構面白い・・・。足音も立てないで、そ〜っとやってきて、じーっと新顔の様子を覗き、また、こそっと帰っていくんだけれど、しっかり足跡はついている・・・おはぎのアンコを口の周りにつけている小僧さんや、「ひよこがね♪ お庭でピョコピョコかくれんぼ♪」っていう童謡や、トトロみたいで、なんか可愛い。結構シャイな人が多いのかしら?
なんでもいいんで「かきこ」してくださ〜い *^^*v

posted by マロニエのこみち・・・。 at 18:58| Comment(3) | TrackBack(0) | 独り言 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年09月30日

「言えない事」

例えば・・・仕事場で一緒だったり、隣人だったり、よく行っていた店の常連客だったり・・・という関係なのだが、もう、何年も前に、ちょっとした付き合いがあり、そんなに深い知り合いでもなく、中には、少しは話をした事のある人もいるが、ただの顔見知りだけのこともあったりして・・・
そんな中途半端な関係の人に、最近よく出会うのである。一度会うと、また、何日か後にも出会う・・・
実は、今日も、その中の一人の女性に出会った。その人は、アルバイト先の上司だった・・・どうやら、かなりご近所のような感じなのだ。。。

シャンソンの好きな曲に、ジョルジュ・ブラッサンスの「通行人」というのがある。電車や道で出合った魅力的な人・・・もしも声をかければ素敵な恋が始まるかもしれない。声をかけたい。触れてみたい。でも、そんなこともなく、ただの通行人としてすれ違う。それを後で懐古している物悲しい曲なのだが・・・

その人は、その頃から、笑顔の似合わない寂しげな人だった。今もなお、同じ様子で遠いところを見つめていた。いつ出会っても、そんな表情をしている。たいていは自転車に乗り、夕餉の材料らしいスーパーの袋を前籠に乗せている。普通に奥さんでいるのだろうか。子供はいるのか。心に満たされないものでも抱えているのだろうか・・・

もし、私が話しかけたなら、「ああ、あのときの・・・」と言って、話ができるかもしれない。あれからのお互いの人生を、語り合うこともできるのかもしれない。本当の友人になれるかもしれない・・・

でも、多分、声をかけることはないだろう。余程の天変地異が起こらない限り・・・
もしかしたら、向こうも私のことに気づいているのかもしれない。同じことを思っていてくれるのかもしれない

でも、お互い、声をかけることはないだろう・・・
もし、明日、同じように出会ったとしても・・・

生きていらしたんですね。ようこそご無事で・・・どうか、これからもお元気で・・・
心の中でそんなことをつぶやきながら・・・ただの通行人として、すれ違うのだろう・・・
posted by マロニエのこみち・・・。 at 01:09| Comment(0) | TrackBack(0) | 独り言 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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