2009年10月27日

「お家の中で仏像めぐり」

最近買った本



秋になったら、今年こそは・・
京都の色んなお寺や観光地を観て回ろうと・・
思ってはいたのですが・・・(^^;

子供の行事、仕事、インフルエンザの恐怖諸々・・
なかなか予定以上の外出はままなりません
そんなわけで、買ったこの本、面白いです

●仏像の見かた 基本の「き」
●一目惚れ必至の美仏
●ドラマティックな仏像たち
●癒しの石仏紀行
●仏像の喜怒哀楽
●個性派仏像たち


と、こんな感じで、写真の豊富さも見ごたえあるし
如来の手のひらには水かきが・・・足は偏平足・・など
ホォ〜〜〜な記事が、小さな本の中に満載です


京都仏像めぐり


ところで我が家には、仏像顔のこの子が・・・


仏像顔


この子はどの仏像さまに似ているかしらと
比べながら眺めるのは楽しいものです

部屋には菊の花が香り・・
殆どオババな昨今の趣味ですが、特に信心深いワケではないのに
こういうのが心安らぐのです
何より美しいものを観るのは楽しい

それにしても、「日本一のハンサム仏像」と評される
東寺の帝釈天半跏像(国宝)
キムタクさんに負けない素晴らしい鼻筋です・・・(ハート♪)



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2009年06月29日

「ロッタちゃんみたいなワンピース♪」

今日は、先日マドレーヌちゃんと一緒に、
長野にお届けしたお誕生日プレゼントのご紹介です
今回は、絵本でお馴染み、ロッタちゃんのような
真っ赤なワンピースをお作りさせて頂きました

別館にて、どうぞご高覧下さいませ♪

【ミモザの花束・京都マロニエ通りから。】
「ロッタちゃんみたいなワンピース♪」

posted by マロニエのこみち・・・。 at 23:32| Comment(0) | TrackBack(0) | 本・雑誌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年05月28日

「泥の河」

昨日の少女の作文を読んで、頭に浮かんだのは
宮本輝原作の【泥の河】だった
もちろん、この作文の一家は、支えあって力強く生きているので
【泥の河】の舟上生活者のような哀れは無いけれど・・・

宮本輝とほぼ同年代で、大阪の下町で育った夫は
この主人公の少年と同じ年頃に、
同じく舟上で生活をしている同級生がいて
親に内緒で舟に遊びに行った事があるのだと、
この小説がデビューし、話題になった頃話してくれた
宮本輝の作品は好きだけれど、
とりわけこの古い昭和の匂いのする哀愁に満ちた作品は
独特の存在感でもって私の心に残っている・・・

泥の河は、小栗康平監督により映画化された
小説のイメージを壊さない素晴らしい作品だった
中でも特に印象深かったのは、
舟の家族の母を演じていた加賀まり子さんの美しさだった
年齢を感じさせないキュートな方だけれど
汚れ役を演じると、美しさが凄みを帯びて迫ってくる
週の中でもお気に入りである金曜日の必殺シリーズ
先週は加賀さんが、ホームレスの役をされていたけれど
観ていてあの泥の河のときの美しさを思い出したのだった
久しぶりに、海から藻の匂いが漂うような
大阪の下町を歩きたくなりました

  

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2009年05月27日

「古の少女の作文・・・復刻版・ひまわりより」

先日の続き、古の雑誌から・・・
少女の投稿した作文です
時代の匂いがプンプンします

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「舟の家」        大阪  加● 京子(17才)

 その頃の私の楽しみといえば陸に上がって歩き廻ったり
土いじりやマリ遊びをする事だった。
 古びた赤茶けた廻船で御飯も食べれば、
退屈して母にむずかったのも舟の上である。
 目が覚めるともう荷物を積んだ私達の舟は知らない岸辺に沿って
橋の下をくゞっていた。
 晩方には名も無い様な殺風な舟着場へたどりつくのである。
父はこもに入れた砂利を天びんでかついで
不機嫌顔をして荷揚げをする。
こんな荷の時は幾らのもうけにもならなかった位は
幼い私にも解っていた。
こんぶのお汁でまずい夕食をすませねばならなかったから。
 顔見知りの海産加工所の製品を何里も離れた町まで運ぶ仕事・・・
何日振りかに此の労働に恵まれた日には私は喜んだ。
母もそうだったに違いない。舟が沈みそうな位積み込んで、
父はねじり鉢巻きで日焼けした腕に力を込めた。
「父ちゃん重たいかい?」
「なーん平気だァ」
白い歯を見せてどんゝゝそこらの舟をおい抜いて行った。
「ちょいと休まな毒だよ・・・・」
母が心配する。
「それにもう昼だエ!」
 ぐっと速力を落とした私達の舟は、
揺れる事田舎離れした河を静かにゆるい流れにまかせた。
 晩はよく星が見えた。そして街の灯もみえた。
二日目には目的の荷揚げ場に着く。
人夫が待ち受けてスルメや雑魚の干物・海藻類の大きな包み
・肝油や魚油にドラム罐・其等を運び去り舟は軽く浮き上がった。
父ははっぴを被って、きせるを腰に吊りお酒を飲みに陸へ上がる。
 髪をすき直した母は、私を連れ少し遅れてやはり舟底を出る。
お湯を上がってから芝居を見た。
菜っ葉の煮付けも食べればそばも食べた。
 舟へ帰ってみれば飴玉を拓さ買って父が二人を待っていた。
魚の骨を刻んでママゴトをしていたら、
母は大根のシッポを呉れて私を喜ばせた事も
港で嵐に遭って宿屋に避難した事も、又釣り舟に混って
沖で縄を下しいさり火をたき潮風に吹かれた事も、
埃くさい街に住む今の私の心あたゝまる郷愁である。

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2009年05月17日

「古の少女の作文・・・復刻版・ひまわりより」

もう既にお気づきだと思われますが;
このところ更新がランダム
実を言うと、時間と気持ちの余裕がありません
ブログ周りも全くできていない状態で申し訳ございません;

昨年の今頃、そして今年の初めにもオーダーのあった
高校生のダンス部、25着の衣装作りが始まり
おまけに今月は、子供の行事等も多く、
衣装作りの前に済ませたい仕事もあり毎日追いまくられています;

昨日も、完成した試作サンプルの打ち合わせと、
新一年生の採寸で9名様が、この狭い1Fの部屋に来られていました
その中のお一人が、私の本棚のコーナーを目にし
「あ・・中原淳一・・・」
と、夢見る乙女の声で何度もつぶやいていたので
「好きなの?」
と訊いてみると、お好きなのだそうです♪

その子は、見るからに淳一風の、
宝塚の娘役が似合いそうな雰囲気の生徒さんだったのですが
今の時代でも、こんな女の子がいるのですね
なんだかうれしくなりました

今朝、雨のせいか、まだ我が家のギャングが眠っている静かな時間
揺り椅子に座り、淳一の【ひまわり】の復刻版
(昭和22年1月創刊号〜昭和27年12月の最終号までの
全67冊が完全復刻され、毎月送られてきていたもの)
を適当に手にして眺めていたのですが
掲載されている内容の濃さは、本当に感心します

なかでも興味をひかれるのは、
読者から投稿を募る作文や絵のコーナーです
著作権のことを指摘されるとよくわかりませんが、
今日は、その中の作文を、ちょっとご紹介したいと思います
この投稿欄、ご常連は、当時少女だった女優の中村メイコさん
そしてまだ乙女時代の、美智子皇后様もいらっしゃいます
このシリーズ、
お名前を一部伏字にしてのご紹介にしようと思っておりますが
もし投稿されたご本人様のお目に留まれば、
こんなうれしいことはないと思ったりしているのですが・・・

それにしても、時代の匂いも色濃く、
【暮らしの手帖第一世紀】と同じくらい興味深いです
また、まだ10代の当時の少女たちの素晴らしい感性と表現力
ハッとするほど研ぎ澄まされていて驚きます

ちなみに投稿には、先生からの選評があり、
一席から順位が付けられているのですが
こちらへ掲載する文は、本の中の順位ではなく、
私の好みでお選びしたものです

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「ミシン」        札幌  伴 百●子(17才)

 あまり人の出入りしない六畳間のすみに、一台のミシンがおいてある。
台のベニヤもはげてしまい引き出しも壊れかけているが、
色あせた紫縮緬の風呂敷をかぶっておとなしくつっ立っている。
 かつて、私達がまだ母と弟と三人暮らしの時、
このミシンは私と弟を学校にあげ、
貧しいながらも命を支えていた一家の柱であった。
毎朝私と弟はからぶきでキュッキュッと磨いて、
光るのを見ては喜んでいた。そしてコップに庭のコスモス等を
切って来てはさし、ミシンの台に置いたりした。
学校から帰って「只今」と戸を開ける。
「お帰り」と答える母の優しい声と共に
休みなく聞こえてくるリズミカルな響き。私はこの音を聞くと
何だか体中に力強い喜びが流れるのを感じるのである。
生きる喜び、働く事への大きな希望が爽快なリズムにのって
体中に響いてくるのだ。そして、私はよく母のそばで
母の縫物の糸屑を取ったり躾をしたりして、
少しでも手伝おうと手出しをしたものだ。
さヽやかながら楽しかったその頃の一日々々は、
何枚もの絵画となって今尚頭の中の額縁におさめられている。
 やがて母が再婚し私達は今の家に移って来た。
そして、それと共に母のミシンを踏む機会が少なくなった。
ミシンは祭日とかお正月が近づかないと、
めったにこの六畳間から出してもらえなかった。
が、かつては弟と顔を真赤にして磨いた・・・
そして今は一ぱいに埃をかぶっている・・・
冷たいはだに手を撫れて見る。
 すると私は、体中に何かしらほのゞとした暖かいものが
流動するのを感じるのである。   

posted by マロニエのこみち・・・。 at 14:38| Comment(0) | TrackBack(0) | 本・雑誌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年12月28日

「名残りの菊」

バタバタと日々追われるうちに、
花瓶の菊が枯れていました
否、枯れている部分、そうでない部分色々です

こういうときはさっそく枯れたところを刈り込んで
もっと小さな瓶に生け直すのですが
なんとなく思うところあり、絵にしてみました

林芙美子さんの作品は、童話も短編も好きです
【晩菊】という短い小説があります

昔の恋人から久しぶりに連絡があり、
別段下心があったわけではないけれど、
きれいに化粧を施す主人公
でも、その恋人の目的はお金の無心でした
さて・・・

という内容なのですが、とても心に残る秀作
その本のことも思い出しながら絵を描きました

ずっとここ数年書いていることですが、
菊の花に惹かれるようになりました
姿形もそうですが、
一番惹かれるのはあの凛とした香りでしょうか

無惨な姿をさらしながらも、
なお香りが残っているのが健気だと思いました

【京都マロニエ・お絵かき手帖】
ネット仲間展・35回投稿「なごり菊」

posted by マロニエのこみち・・・。 at 20:23| Comment(4) | TrackBack(0) | 本・雑誌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年12月05日

「昭和の絵本」

昭和の絵本

久留米のコッペパン世代のお姐さんが送って下さいました♪

なんて懐かしいんでしょ!
思わずウキウキ・・ページをめくります
平成生まれの坊主も喜んでおります
それにしても男の子って、
なんでこんなに乗物が好きなんでしょうね(笑

東海道新幹線の開通は1964年(昭和39年)10月1日
私が3歳のとき・・・

のぞみが出来たのは、私が大手アパレルに就職し、まもなく・・
出張に明け暮れる毎日、新しい時代の到来を感じました
出張でのぞみに乗ると出た分の運賃は個人負担になるなど
新しい乗物をめぐり、色んな面白い話ができた頃・・・

そして先日は、新幹線開通当時から活躍した0系が
その任務を終えました

まさしく新幹線と共に歩んできた私たちです
これからも奮起して頑張らなくっちゃ・・
今年話題の、アラフォー世代には負けられません(笑

posted by マロニエのこみち・・・。 at 23:41| Comment(12) | TrackBack(0) | 本・雑誌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年08月19日

「森の生活と素敵な作品と本」

繊細かつ大胆、とても丁寧に作られた素敵な作品と、
ライフスタイルに魅せられて、
ちょくちょくお邪魔していた
「森の人・ガラスと木の作品blog」のogonさん

初コメントを交し合った(笑)記念にリンクです♪

自分へのご褒美に買って、一生物として大切に使いたい・・・
ogonさんの作品は、そんな思いや夢が膨らみますね
私もその日を思い描いて、さて、明日からも頑張ります(^^v

ところで、このブログを訪れると
本棚から取り出して、ページをめくりたくなるのはこちらの本です



もう、廃刊になっているのかしら?
何冊もでているけれど、中古本ばかりですね
でも、本の価格が下がるどころか
何倍にもプレミアをつけて出している方もいらっしゃるので
やはり田舎暮らしのバイブル的存在なのでしょう

見た目がお洒落とか、カッコいいとか
そんなことだけじゃないのです
自然やそこに住んでいる方々との
命の交感が伝わってくるから素敵なのですね
だって、お洒落、カッコいいだけじゃぁ
大自然の中では暮らせないでしょ

憧れや理想はあっても、なかなか行動には移せないものです
それを現実のものとされた方は尊敬します
素敵ですね!

posted by マロニエのこみち・・・。 at 23:43| Comment(4) | TrackBack(0) | 本・雑誌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年08月14日

「快男児〜昭和の本あれこれ」

えっと・・まずはこちらの記事をご拝読くださいませ

日記/「快男児」、カムバーック〜!

いつもお世話になっている
活字三昧、みどりさんのある日の記事なのですが

快男児・・確かに聞かなくなった言葉ですね
みどりさんの定義では、

>日本では鞍馬天狗、外国ではルドルフ・ラッセンダル。決まりです。

だそうです

鞍馬天狗におもわず笑ってしまいましたが
とっさに私が思いついたのが、桃太郎侍
それも、高橋英樹さんのドラマの方ではなく
山手樹一郎の小説の方の・・・
と思った私も古さではどっこいどっこいでしょうか・・(^^;

イメージとしては
弱きを助け、強きをくじく、気は優しくて力持ち・・・
ならぬスポーツマン、反骨精神に満ちた爽やかな男性・・

なのですけれど
桃太郎侍に限らず、いにしえの時代劇に出てくるような・・・
そう、わたしの大好きな

大川橋蔵さま、大友柳太郎さま、東千代之介さまなどは

いずれ劣らぬ快男児でございました♪
違う表現で言うならば、ナイスガイとでもいうのでしょうか

ナイスガイという表現になると、やはり石原裕次郎さん、
そして仮面ライダーV3の宮内洋
こうなると、やはり韓流スター、イ・ビョンホン・・・
と繋がってしまうのですが・・・

いずれにしても、カッコいいですわ

桃太郎侍の原作を読んでいたのは、中学の頃でした
中学になると、文庫本を読みたくなって
(なんとなく、ちょっと大人になったような気分になれたから)
自宅から自転車で行ける距離に何件かの本屋さんがあったのですが
各々置いてある本に特徴があって、
その中でも、この手の本(主に春陽堂)の充実した本屋さんには
足しげく通いました

すごく暇な本屋さんで、本屋の奥が自宅の居間などになっていて
一時間程いても、小母さんもカウンターのところで
編み物したり本を読んでいて、全然叱られない様な・・・(笑

で、この時期に読んだのは、石原洋次郎・・・
ヘンしいヘンしい・・ですわ(笑
そしてサラリーマン小説の源氏鶏太、
そして先ほどの山手樹一郎や川口松太郎といった
昭和初期を代表する大衆文学の作家の本でしたね
マセているといえばマセている中学生だったでしょうか

そして出会った女流作家が原田康子
快男児とはほど遠いアンニュイな世界に入っていきます
こうなると、観る映画も変わってきます(^^;

あ、現代人(表現おかしい?)で、快男児というと・・・
高橋克典・・私はどうしてもここへ・・・(^^;

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2008年05月23日

「昭和オリーブ少女の独り言」

いつもお邪魔している【ふくわうち】さんが、

読んでいるのはおしゃれ工房・暮らしの手帖・クロワッサン
・アルネ・・・たまにクーネルを立読み・新聞
9号じゃちょっときついかも?な大人かわいい女性・・・
こんな大人の女(俗にいうおばたりあんとちゃうよ)のことを
なんと呼んだらピッタリくるか?
なんかいい呼び方なかやろか?


と問題定義をされていました
私も9号は、完全に無理ですし(^^;)
でも、9号で出ている流行のデザインを好きになったり、
読んでいる雑誌もほぼリンクしています
思い切り、この世代のど真ん中です

この類の記事は、何度も書いているので、
多少かぶってくるかとは思うのですが
少女時代に読んでいた本は女学生の友(途中からJyotomoに)
オリーブ、創刊間もないan・an、non・no、装苑、
今は無きドレスメーキング、平凡、明星、
そして、一番好きな漫画家の大島弓子さんが連載されていた
別冊少女コミック・・・などでした

オリーブやジョトモは、等身大の少女雑誌だったし
アンアン、ノンノは、少し大人に背伸びした心地で、
ドキドキしながら読んだものです
メインのファッションの記事以外に、
素敵なエッセイや、インテリア、手芸、旅行記事が満載でした
萩、津和野、京都が旅行の場所のメインで
特に京都が特集されたときは、
素敵な写真を絵に描いたものでした

エッセイは、ポプリの先駆者である【熊井明子】さんの連載記事
先に亡くなられた映画の熊井監督の奥様です
ポプリのことをメインにしながらも、
赤毛のアンのことや、ヨーロッパのお話など、
ロマンティックで美しい文章がとても素敵で、
私の憧れの世界でした

そして、今でも忘れることのできない大好きな文章は、
【見城美枝子】さんが、成人の日に寄せられたエッセイです
ご自身の成人の頃の思い出を書いておられたのですが
これほど心に沁みる文章を書く方に出会ったのは、
これが初めてだと思ったほどの衝撃を受けました
私のブログの記事が、時にエッセイもどきになったりするのは
多分、この頃に読んだ素敵なエッセイの影響だと思います

そんな本の、ロマンティックな世界に浸っていた頃、
音楽でも、衝撃的なデビューがありました
それは、【サザンオールスターズ】
そして当時、ファッションリーダー的な存在だったのは、
デビューしたばかりの【東京ららばい】の【中原理恵】さんでした

サザンに関しては、今、話題騒然の最中
このことに関しては、後日別枠で書くとして、
先日、中原さんが、久しぶりに出されたカヴァー曲のアルバムが
ラジオで特集されていました
懐かしい【東京ららばい】を新しいアレンジで歌われたり
特に新鮮だったのは中島みゆきさんの【わかれ歌】のカヴァー

これ、ほんとに、ものすごく良かったです!!
中島みゆきさんの個性の炸裂するこの曲が、
しっかり中原さんのものになっていました
結婚、出産、離婚など、女性としての経験を積み重ねられた
(20代の娘様、お二人のママだそうです)中原さんが、
心機一転、ニューヨークで作ったアルバムだと伺いましたが
ジャジーでお洒落な大人のアレンジで、
ハスキーボイスの気だるい声の中原さんの新しい世界を感じました

ラジオの歌声を聴いただけなのですが、
ぜひともお姿を拝見したいものです
サザンの活動休止宣言、中原さんの再デビュー、
あるいは、元気のいいところでは、水谷豊さんのご健在ぶりなど・・・
昭和の懐かしい時代が、色んな形で交錯する昨今です

肝心の呼び名・・・
【クロワッサン】は、先の見城さんや、大橋歩さん、
故・高田喜佐さん世代が築いたもので、
私には、一歩先を歩いている大人の雑誌というイメージ
ターゲットである40代に突入した今でも全く自覚が無いので
クロワッサンは、かなりの違和感があるのです・・・

【昭和はつらつ世代】【昭和高度成長期少女世代】
そして、色んなファッションにもチャレンジした
【昭和チャレンジ世代】・・・

やはり個人的には、【昭和オリーブ少女世代】
あるいは、【昭和憧れ少女世代】なんていうのが、
やはり一番ぴったりくるかも・・・?
ちょっとマニアックで採用は難しそうですけどね・・・(笑

posted by マロニエのこみち・・・。 at 21:08| Comment(8) | TrackBack(0) | 本・雑誌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年01月06日

「童心に帰って・・」

昨日描いた絵のお人形は、3、4歳の頃に
気に入ってずっと遊んでいたと思うのだけれど
もう少し大きくなると、お祖母ちゃんの見よう見まねで
今度は服を作るのが好きになっていた
あの頃、ネルの赤い生地で作ったかなり下手くそな、
スクエアネックのノースリーブのワンピースは、
今でもぼんやりと覚えている
そしてフリルやレースのたくさん付いたドレスの絵を、
絵本を読んだ後に想像して描くのが好きだった
今の私のルーツがしっかりとここにあるように思う

ところで、時々絵を出品している喫茶ギャラリーの課題に
アメリカにお住まいの女性の提出された、
お嬢ちゃまである可愛らしい女の子のお写真があるのだけれど
その子にドレスを着せたファンタジックな絵を見てみたい・・
とのコメントが書かれていた

私もそのお写真を拝見したとき、正統派の美人顔なので
どうしてもクラシックなドレスを着せて描いてみたいと思った
さっそく数あるターシャ・テューダーの本をあれやこれや取り出して
女の子に似合いそうな服を選んでいた
下書きの段階で、色んな服を着せて遊んでいたのだけれど
ようやくこれ・・というものが描けてほっとした

下書きに納得がいかないまま描いていると
何故だか最終的に、気に入らないものになってしまう
実は昨日完成した一枚は、下書きの段階で、
顔がどうにも納得がいかなかった
やはり最後までそのことが気になって他のバランスはマシなのに
結局ボツにすることにした・・

子供の頃のことをまた思い出して、
童心に帰ったお正月休みの最後の日のお話・・・


ターシャ

少女

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2008年01月04日

「暮らしの手帖の中から・・」

せっかくなので、昨日の第一世紀【美しい暮らしの手帖】の中から
ちょっといい記事をご紹介させていただきます

そのいい記事とは、【生きているエチケット】というタイトルの部分
たくさんあるので選ぶのにちょっと苦労するのですが
まず、タイトルの横の説明がこんな感じで始まっています・・・
さて、現代のエチケット本と、違う点はあるでしょうか・・?
古い漢字は変換できる今の漢字に・・・
そして仮名遣いはそのまま引用しています


エチケットというものが、単に小うるさい固苦しい、
一つのきまった手続きや規則になってしまえば、もう死んでしまっている。
ほんとのエチケットは、暮らしの中に生きていなければならない。
生きているエチケットとは、規則や手続きではなくて、
毎日自分が接するひとにはすべて、知っているひとにも
知らないひとにも、その心を明るくし楽しくしようとし、
せめて不愉快にするまいとする心やりである。
時により、暮らしにより、その形はちがってよいし、
またちがうのがほんとうであろう。たとえば・・・


★よほど親しい間柄でない限り、ひとの名前をおぼえきれるものではありません。だから、この次会ったとき、必ずはじめに自分の名前を名乗るようにすれば、誰だったろうと相手に無用の気苦労もかけず、自分もイヤな思いをせずにすむものです。

★お客からお菓子とか果物をもらったときは、たとえ家に用意してあっても、先方からもらった品をまず出すべきです。自分の持って行ったものより上等の菓子を出されたりすると、お客はすっかりみじめな気持になってしまいます。

★他人がどんなミナリでいようと、あなたが買って上げたのでない限り、それをいいとか悪いとか言うことはつつしみたいものです。ただ、相手の人が新調の場合だけは、もしいいと思ったら、いいと言ってあげなさい。それ以外は、服の批評はやめましょう。

★小さいコドモを、大人の客の前に出して、歌を歌わせたり、躍らせたりすることはやめましょう。お客にとっては、何かお世辞の一つも言わねばならず、
それより恐ろしいのは、コドモの心に、お世辞をよろこぶクセをいつしらず植えつけてしまうことです。

★物をもらったとき、すぐお返しをするのは、かえって無礼です。このつぎ会ったとき、あれは大変おいしかったとか重宝したとか礼を言われれば、どんなに相手はうれしいでしょう。お返しは、ちょうど適当な機会があったときにすればよいことです。

★大ぜい招かれた席で、一足先に帰るときは、主人にだけそっと合図するだけにして、絶対同座の人たちに挨拶してはいけません。そのために折角の愉しい空気を中断するし、では私たちも失礼しようということになってしまうからです。

★乗り物の中で、コドモが座席に上がりたがったら、必ず靴を脱がせるか、靴カバアを用意しておいて、はかせるようにしましょう。ゼヒこれは実行して下さい。靴カバアの左足と右足をゴム紐でつないでおけば、コドモが足を乱暴に動かさないから、一石二鳥です。

posted by マロニエのこみち・・・。 at 23:58| Comment(6) | TrackBack(0) | 本・雑誌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年01月03日

「暮らしの手帖・徒然」

出していなかった方からのお年賀状が、少しづつ届いているのですが
先日お年玉年賀ハガキの予備に買っていた
お年玉つき年賀切手も使い切ってしまい
どうせならお年玉つきで・・と思いつつも、
子供を連れて、この時期、最も人通りの多い
お稲荷さん近くの郵便局の辺りまで出る気力もなく
どうしたものかと穴篭りを続けている毎日です

そんな中、PCで印刷されているお年賀状の多い中で
手書きによるメッセージ付きと言うのは
ほんの一言でもうれしいものなのですが、昨年からよく見るのが
『ブログ見てます』の一言・・

この一言は、実にビミョウです
そうか・・こうして皆様、読んで下さっているんだ・・
書かれていない方の中にも、実はそういう方がいらっしゃるのだろう・・
などと改めて意識すると、こんなくだらない文章など
恥ずかしくて書くことなどできなくなります(汗

ということで、長所のほとんど見当たらない自分の性格の中でも
いいのか悪いのかこれも判断のつきがたい・・
でも、これには実は自信がある、あの【鈍感力】とやらで
読み手のことは一切意識しない文章を、
今年も書き続けていきたいと思っています・・・(++;

zzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzz

ところで、この穴篭りの日々の中で、
いったい私は何をしているのかというと、
またこういう本を取り出しては現実逃避的な時間に浸っております・・


暮らしの手帖@

これは、【美しい暮らしの手帖・17号(昭和27年9月1日発行)】の
【八十円のすのこで】というページの中の一枚

暮らしの手帖A


こちらは【美しい暮らしの手帳・19号(昭和28年3月1日発行)】の
デザイナー、田中千代さんが、借家暮らしをされていた頃の
お部屋の工夫のご紹介記事


暮らしの手帖・表紙

こちらは双方の表紙
花森安治さんのこの頃の表紙は見ているだけで楽しい・・


暮らしの手帖B

巻末の本の広告もまた楽しい・・・

第一世紀暮らしの手帖のことは、以前にも書いたけれど
この頃の、この本を見ていると、
自分が今、この時代にいるかのような錯覚を覚える

現実逃避、レトロ趣味でありながらも、実はそれだけではない
現実的な発見と喜びがあって、これがいわゆる【温故知新】

物のない時代に、色んな工夫をして生活していた頃の知恵が学べるし
それは現代でも充分に通じる工夫やセンスであるからである
腐りかけた脳の活性化に繋がる
一石三鳥ほどの値打ちの行為だったりするのである・・

私は色んなものを収集する趣味があるけれど
この暮らしの手帖第一世紀の本の収集も
決して手放せない物の一つなのである・・・

posted by マロニエのこみち・・・。 at 21:27| Comment(10) | TrackBack(0) | 本・雑誌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年11月25日

「今日の徒然…【点と線】」

いやはや・・
期待を裏切りませんね【点と線】!!
たけしさんでこの名作がドラマ化されると聞いて
ずっとこの日を楽しみに待っていました

たけしさん、流石に素敵ですね〜〜♪
以前、黒木瞳さんと共演の【鬼畜】もよかったように
役者さんとしても素晴らしいですね

そしてまた、その他のキャストが豪華!

タイプではないのに、実はかなり隠れファンの高橋克典
本当は『さん』をつけるのが礼儀だと思うのですが
この方に限って何故かさんをつけたくないんです(笑
でも、今検索したら、もう40越えていたなんて・・・
そんなに歳が変わらないなんて・・・
これにはちょっと驚きました

今思ったのですが、要潤(かなめじゅん)さんの雰囲気も
実はかなり好きなのですが
このお二人、似ていないこともないかも?
ということは、高橋克典(また呼び捨て・笑)も
実はストライク・ゾーンなのでしょうか???


また脇がすごい
そしてナレーターの石坂浩二さん
なんだかんだ言っても、やはり風格がありますね

【点と線】を知ったのは、もちろんあの名作の映画です
美しかった高峰三枝子さん
あの映画を観たのは確か小学生だったでしょうか
この映画で松本清張さんを知ってから、
なんといっても日本の推理作家では一番好きです
【張り込み】【砂の器】もよかったですね〜!

それにしても、よくこんなドラマ、撮れたものですね
現代バージョンに変えてリメイクされることはよくあるけれど
しっかりレトロな雰囲気を出しているし、
かなり経費がかかっているのでは・・・?
あの時代の、女性の華やかな羽織を羽織った着物姿がいいですね

ああ・・・今夜の続編が楽しみ・・・
久々の大ヒットです



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2007年10月10日

「立原正秋と金木犀」

広隆寺の金木犀

写真は、広隆寺の金木犀
このように、京都の街中も、金木犀の香りで溢れています
この近辺でも、すぐお隣の警察学校の、
東の塀に沿って金木犀の大木が並んでいるので
玄関のドアを開けた瞬間に、甘い香りが漂ってきます

『金木犀は、毎年10月の5日辺りから花が咲き始め、
そこから約4日香りが続く
私はいつも香を焚くが、この時期だけは香を焚かない
金木犀の香りを楽しむようにしている』

と、全くのうろ覚えで、当てはめた数字があっているのかも確信はなく、
あの洗練された美意識の全く感じられない文になってしまったけれど
このようなことを書かれていた本が、立原正秋の作品にあった

断片的に覚えている色んな場面が、
どの本のどこに入っていたのかを、時々確かめたくなるのだけれど
本を全部処分してしまったのでままならない・・・

ちょっと検索してみたら、電子辞書でも立原さんの本、
結構出ているのですね
でも、もし今度買うとすれば、
ハードカバーの全集で買い揃えたいと思うのは、
古い人間の感覚なのでしょうか・・
あまり全集を買うような趣味はなかったのですが、
ときどき最近、こんなことを思います

本を読む楽しさは、本を探すときから、
そして見つけたときの、手に取ったあの感触を、
楽しむことから始まっているように思います
表紙や帯のデザイン、紙質、大きさや厚さなどが、
気に入ったら、それだけでもうれしい

だから、電子書籍は便利かもしれないけれど
これで好きな本を読みたいという気には、いまいちなれません・・・

でも、新しい単行本や、単行本で好きだった本が
文庫本で出たときのあのワクワクするような嬉しさも、
このところ味わうことがなくてつまらない

ときどき自分自身の感覚を、遠い過去の時間に戻して
感性の老化の進行を、くいとめなければなりません・・

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2007年09月23日

「好きな作家」

 今日は死者たちのお祭りらしい。しかしそうではなく、秋分の日
たゞ秋という季節のお祝いの日なのかもしれない。街は賑やかだし、
綺麗な服を着た人々が、いっぱい群れているのだから。
 わたしはわたしと同じ年頃の娘たちの姿が眼についた。娘たちはワンピースや、秋向きの薄色のコートを着て、赤や緑や紺の靴をはき、ベレやボンネット型の帽子をかむっている。わたしのかむっている帽子は、紺色の登山帽だ。
それにわたしは黒のスラックスに、大胆なチェック模様のブラウスを着て、ズックの靴をはいている。わたしのような格好の娘はいない。それにわたしは一人だ。
わたしには連れがいない。
しかしわたしは一人で歩いていることも、祝日の街に釣合わぬ少々おかしな服装をしていることも、べつにどうということもないのだ。わたしはかえってたのしい。
わたしはのびやかに、自由に、ポケットに片手を突っ込んで歩いているのだから。
(中略)
わたしは想像した。
 街中の音は絶えている。でも商店の鎧戸は全部開き、店先には靴や毛糸やトランク、果物、ドレス、家具、パンなどいつもよりずっと豊富に商品が並んでいる。
明るい、透明な陽が街路にふりそそぎ、その街路には誰も通ってはいない。
わたしだけをのぞいて。なぜなら、その日はわたしだけのお祭りだからだ。
旗はわたしのためだけに鳴り、風船はわたしのためだけに空にあがるのだ。
わたしは雲母を薄く引きのばしたような、ひかった白い衣装をまとい、
カトレアの花束のなかに顎をうずめて、ひっそりとほほえむ。
(中略)
わたしはまた誰かにぶつかりそうになった。
しかし、わたしの眼からたくさんの青い風船が消えはしなかったので、わたしは一人で笑い出した。

毎年この日になると、記事にしているかもしれない
今年は原田康子さんの【挽歌】の冒頭辺りの一部を抜粋

私はこの作品に出会って、もう35年になる
でも、この少々センチメンタルで、クラシックで、
エゴイズムとニヒリズムの漂う文章に出会った日から、
毎年、この物語が始まる秋分の日になると、
本棚から取り出して、目を通したくなる・・・

私の書くものを読んで下さった方からの感想で一番多いのは、
向田邦子さんを髣髴とさせる・・・
というお言葉だったりするのだけれど、
残念ながら、実のことを言うと、
私は向田作品を、まだ一作も読んだ事がないのである

かつてドラマ化された【時間ですよ】【寺内貫太郎一家】
【阿修羅のごとく】【あ・うん】などの一連の作品・・・
それは本当に楽しんで観ていたというよりは、
それしかやっていなかったから観ていた・・・
という気持ちのほうが強い

これらの一連のドラマは、
最近亡くなられた久世光彦さんの、追悼番組などで改めて拝見し、
当時の匂いが色濃く思い出されるのがうれしいのと、
作品としての面白さと、演じておられた役者さんたちの、
力量を再発見すると言う形で、本当の良さを認識したのは
つい最近のことなのである

でもしかし、原作の向田作品を手に取るまでには至っていない
でも、色んな本で、向田作品についての評価は聞いているし、
向田さんご自身の人生や人となりにも共感を覚える部分があった
多分、もしも読んだとしたら、
ツボにハマってしまうのかもしれないな・・・と思いながら
まだ現実にはなっていない
そのうち、私のことだから、何故か今更のように、
向田邦子さんが・・・などと、騒ぎ出すのかもしれない
そのときは、笑って見過ごして欲しい・・・

とにかく、私の師であると思っているのは、
この【挽歌】の著者である【原田康子さん】をさしおいて他にはいない
この小説【挽歌】の主人公である兵藤怜子は、この散歩のとき
桂木と言う中年男性に出会い、恋をする
悲劇的な結末を迎えたこの作品を通し、
私は釧路と言う街に憧れ、大人の恋愛に恋焦がれた・・・

あとお一人、大好きでかつ尊敬している方は、【幸田文さん】

エッセイストで好きな文章を書かれる女性は、
他にも何人かいらっしゃるのだけれど、
小説を書かれる女流作家さんで、本もほとんど揃えた・・・
という強烈に好きな作家さんは、このお二人以外にまだいない・・・
新人女流作家がデビューしたり、話題本を
とりあえずは期待して読んだりはしたのだけれど、
残念ながら、このお二人を越えて好きになれる作家さんには出会えていない
だいたいは、男性の書くものの方が、
そしてそれも、超古典的なものの方が、
感性にも合うし、好きなのである

****************************


原田作品は、この挽歌が圧倒的に有名ではあるものの、
その他の秀作も、実は密かにたくさんのドラマ化、映画化がされています
でもやはり基本は、いにしえの美しい俳優さんたちによる
かつて挽歌ブームを巻き起こしたこちらの映画でしょうね

 

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2007年09月16日

「読書の秋・・・私の好きな一冊」

ところで、
『貴方のイメージする【美しい日本】とは・・・』
と訊かれたら、私は思い浮かべる一冊の本がある

それは、鈴木三重吉【桑の実】

大正2年に、【国民新聞】の連載小説として発表された本である
鈴木三重吉・・と聞けば、
童話童謡雑誌【赤い鳥】の創刊をした童話作家・・・
と言うことなら、ご存知の方は多いと思う
でも、児童文学を手がける前に、何冊かの小説の秀作を残していて
童話に携わるようになったのは、
大正5年(35歳)に長女が生まれたからだと言う説が一般的だけれど、
その他にも、小説が書けなくなったからだと言う説などもある

私がこの本に出会ったのも、高校時代
今までで、一番本を読んだと思う乱読の時代である

剣道の部活の前に毎日図書館に通い、純文学に親しみ、
薪で風呂焚きをしながら借りてきた本を読み、
レコードやラジオ放送を聴きながら美術展の絵を描き、
ラジオ番組には
【アルルの女】や【マルセリーノの歌】をリクエストし
リスナーの歌コーナーに応募して歌った歌が
ペギー葉山さんの【学生時代】という
当時から、かなり大正時代がかったレトロ志向の私に、
強いインパクトを与えた本だった

取り立てて、なんの華やかな展開もない内容の本である
でも、つつましく美しく、
そして洋の文化を少しずつ取り入れ始めていた、
明治後半から大正初期あたりの日本の姿が、
静かな筆で記されている

最初、好きな漱石に雰囲気が似ていると思ったけれど
年表を見てみたら、それもそのはず、
漱石は帝国大学の講師であり、
鈴木三重吉を小説家として推薦した恩師だった

鈴木三重吉の作品について、
【赤い蝋燭と人魚】の代表作などで知られ、
【日本のアンデルセン】と評される小川未明氏は、

「幽遠な人生の寂しさを持った絵のような美しい芸術を描いた人」

と称えている
私が今持っているのは、筑摩書房の【現代日本文学全集】に
寺田寅彦、森田草平と一緒に収められているハードカバーだけれど
旧漢字や旧かな文字で綴られていて、多少読みにくさはあるものの
レトロな雰囲気を更にかもし出していて楽しい

鈴木三重吉については、色んな逸話がある
漱石と同じように、若い頃に胃病と神経衰弱を患っている
二人の違いが面白い
全集の解説から、掻い摘んで抜粋すると

漱石は、道理に生きた人で、三重吉は感情に生きた人
漱石は、自分の淋しさが、酒や女で癒されるほど
浅い淋しさでないことを知っている故に、
酒や女に走ることはなかったが
三重吉はそういうことを知っていながら、
やっぱりそういうものに走り、そういうものによって、
自分の淋しさを麻痺させようとし、更に深刻なものとなって
更にそれらのものの中にのめりこんで行くタイプの人


だそうである
三重吉については、漱石の【文鳥】に実名で出てくる

文鳥を飼う気になったのは、
三重吉に勧められたから・・と言う設定
漱石は、三重吉が書いた【三月七日】という作品を読んでいて、
鳥は「千代、千代と鳴くらしい」とイメージしている
【三月七日】は、明治40年【千代紙】という題で出版されていて、
題を付けたのは漱石である
漱石は、千代というのは、
三重吉の惚れていた女の名前かもしれないと推測をする・・・


ここにも、【千代】が出てくる(笑
三重吉の性格も、かなり個性的で、
漱石に輪をかけて気難しかったようで、
かなりの二面性を持った人だったらしい
たとえば、

清濁併せ呑む親分肌のようなものを持っているかと思うと、
箸の上げ下げにまでも、小言を言わなければ気のすまない
神経質なところを持ち
美しいファンタジーの反面、
本能的なものを病的に示そうとする醜さを持っていた


など・・・
ちなみに、三重吉は広島の出身で、
原爆ドームの近くに文学碑があります
故郷や古い友人、そして何気ない雑草のような草花を、
こよなく愛した人情深い人でもあったようです

文学全集に納められている【桑の実】の
すぐ後ろに納められている花について書いた短文が、
あまりにも美しく、また私とあまりにも趣味が似ていて驚きます

そういう人の描くこの【桑の実】に出てくる芸術家の男性と
その身の回りの世話をする女性の日常の話・・・

私はこの本を読むと、いつもあの初夏の頃の、
田んぼを撫でる爽やかな風の気配を感じます・・・
美しい日本を描くことのできるお薦めの一冊です

 

 


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2007年09月09日

「読書の秋」

昨日の【食欲の秋】【ファッションの秋】に続いて、今日は【読書の秋】

皆様、読書をされていますか?
私は本来本が好きなのですが、何か気になるモノをみつけると
ついついのめり込んでしまう性質なのです

たとえば犬を飼うと決めたら、
犬の飼育の本が直ちに10冊〜20冊は軽く集まってしまいます
ガーデニングも同じ
好きな作家さんの場合も同じ
音楽のCDも同じ
だから今は、むしろ色んなことに
興味を持たないようにしているのですよ(涙

でも、やはり収集癖を抑えることはできないので、
その反動は、自分自身に言い訳のできる
『仕事に関する本の資料』あるいは『仕事のBGMになるCD』
の収集に費やしているかもしれません

このところ、ネットで本を買うことも増えていますが、
やはり本屋さんが大好き・・
何でも揃う大型チェーン店をゆっくり回るのも面白いのですが
街の小さな本屋さんのご主人が、吟味して収集された
こだわりの品揃えを楽しみつつ、店の雰囲気に浸るのは楽しいですね
でも、やはりお手軽に、ネットを利用することも多い・・・

そんな折、ネット販売の【セブンアンドワイ】さんで、
こんな企画を見つけました

■『あなたのオリジナル書店を開店しよう!
「みんなの書店」セブンアンドワイ』


これは、自分の好きな本を並べて、
オリジナル書店を開店できるというサービス
得意分野や、感銘を受けた本、大好きな作品を、
一挙にご紹介できるユニークなシステムです

本のカテゴリー別にグループが別れていて、
好きなグループに所属し、本屋さんを開きます
その中で、私が気になったお店はこちら・・・

【本:地図・ガイド〜珈琲〜】の中の
『純粋に 珈琲だけを愛するグループ!』というグループに所属する
かうひい堂店長のお店【トレルボー書店】

お店から漂ってくるのは、街の匂い
特に、セピア色をした
いにしえの東京のレトロな街並の匂いが濃厚です
UPされている本の中で、私自身が実際に読んだことのある本は
【林芙美子随筆集】と【生活はアート】の2冊で、
いずれも好きな作品ですが
その他の本の面白そうなこと・・・♪
今すぐ手にとってみたいものばかりです
お店のコンセプトは、
トレルボーとはDenmarkにあるヴァイキングの円形城塞遺跡。
円に十字の美しさは私を魅了してやみません。 
いつまでたっても古くならない・・・そんな本を中心に紹介しています。

温故知新を感じる品揃えに魅了されそうです
皆様も、一度

あなたのオリジナル書店を開店しよう!
「みんなの書店」セブンアンドワイ


で、気になるお店をお探しに、
あるいは、思い切って、出店なさってみては如何でしょうか
 

posted by マロニエのこみち・・・。 at 08:58| Comment(2) | TrackBack(0) | 本・雑誌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年05月30日

「5月30日」

5月30日・・・といえば、沖田総司の命日ですね
もちろん旧暦ですから、梅雨が開けるか開けないか・・・
といった、もっと後の季節なのですが、
今日の京都はどんよりと曇っていて
もしかしたら、こんな日だったのかしらと
妄想してしまうような朝です・・・

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

中学、高校時代の私が、司馬遼太郎、子母沢寛
両御大の本の次に収集したのが、
当時【新人物往来社】から出版されていた一連の新撰組シリーズ

まず購入したのが



新撰組に縁のある場所を、著者が訪ね歩き、
本と照らし合わせながら検証した紀行文で、
私も本と地図を傍らに置き、ドキドキしながら読んだものです

次は、沖田総司研究家であった【森満喜子】(もり・まきこ)先生の本
本業はお医者さま
若き日に、ある時代劇で、沖田を演じる役者さんの
ワンショットを見た瞬間に、
『ぁ・・この人、いいな』と思われた

それがきっかけとなり、その後の先生の人生は、
沖田の命を奪った結核の研究と、新撰組の研究に費やされた
(司馬先生の本の中にも、森先生のお名前がありますよね)

時代劇のワンショットが、一人の女性の一生を決めてしまったなんて
これもまたドラマのような話だけれど、
本の中でご自信が書かれているし
高校生の私が、ぶしつけにも手紙をお出ししたときにも
丁寧にしたためられたお返事の中で、同じようなことを書いていらした
まさか、お返事を頂けるなんて思ってもいなかったので
私はいたく感動したけれど・・・

沖田総司の享年は、生誕日がはっきりしないため
24、25、27と諸説あるらしいけれど、
いずれにしても20代半ばで命を落としたことに変わりはない
先の、【・・紀行する】の著者、平石純子さんも、本の中で
沖田を思い続ける間に、いつも間にか沖田の亡くなった年齢を
はるかに超えてしまった・・・というような意味のことを
文中で書かれていて、
まだ24には程遠い当時の私は、まだ先のこととして受け止めたけれど
今の私は、もやはすでに、享年を二周りもする年に近づきつつある
本当に、光陰矢のごとし・・・なのである

この一連の新人物往来社の本は、数年前、大宮にある
山南敬介の菩提寺である【光縁寺】を訪れたとき
本棚の中に綺麗に並べられていました
このお寺の小さな栞の、ご住職様の言葉が、本当に素敵なのです
もし、お立ち寄りの際は、ぜひ、ご一読を・・・


幕末の士に限らず、ほんの少し前まで、
亡くなる歳は、あまりにも早かった
先日、画家の佐伯祐三の死が、30歳だったと改めて認識し
驚愕にも似た気持ちを覚えた
皆、志半ばにして、早すぎる人生を、意思と関係なく終えてしまった

このところ、相次ぐ訃報に心が痛い
生きていくことは辛い
実は、私も思っている
でも、生きることから逃げることは、許されない・・・

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

たまたま、昨日は、どんど晴れの後のスタジオパークに
宮城まりこさんが出演されていらしたので、そのままTVをつけていました
命の尊さに、日々、触れ合っておられる方の姿は美しく
こんなにも素敵なのかと、改めて思いました

それと、沖田総司の解説については、
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』の内容が
かなり充実しているように思います

posted by マロニエのこみち・・・。 at 07:25| Comment(8) | TrackBack(0) | 本・雑誌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年05月25日

「今の季節のこの一冊」

今日も、足りなくなった生地の調達に、
京都タワービルまで行ってきました
外は雨・・・
1Fのスタバでいつものごとく時間待ちをしていましたが
雨のカフェっていいですね・・・

今日は温かいチョコを飲みながら、ジャージーなBGMを聴きながら
外の風景を眺めました

この先、もうこんな梅雨の季節ですね
梅雨から夏にかけての湿気の多いこれからの季節
取り出して観たくなる作品は、



私の大好きな名画5本の指の中に、もしかしたら入るかも・・・

そして、表題の「今の季節のこの一冊」とは・・・
この【太陽がいっぱい】のことに触れていた、沢野ひとしさんの



一時期、知人の影響で、
椎名誠さんの本を読み漁った時期があります
一番好きなのは、【烏森口…】や【インドでわしも…】等の
初期の頃の小説やエッセイなのですが、椎名さんの本と連動し
お友達や奥様など、身の回りの方々の本も、乱読したものでした

中でもかなり衝撃だったのは、
数年前から、私の故郷である徳島に、
仮住まいをされていらっしゃるという野田知佑さんの名著



だったのですが
同じく、かなりあの独特の感性に共感と言うか、親しみを感じたのが
沢野ひとしさんの一連の本でした

あの山下清画伯を意識しているかのような
少々ヘタウマ的な、チマチマした線描きのイラスト
体格に似合わない、ネチネチと軟弱な内容とあの文体・・・(笑
どれも皆、大好きだなぁ・・・

これからの季節、冷房の『あまり効いていない』生ぬるい部屋で
ゴロゴロと寝転びながら、白ワインとか頂きながら
アラン・ドロンのカッコよさ、ファッションの素敵さ等等・・・
沢野ひとしさんに共感しつつ、あの文章を読んでみたくなる

一切処分した本で、どうしても手元に置いておきたい本だけ
また収集しているのだけれど、この夏は、この本も
買って改めて読んでみようかな・・・
そんな気がしています

DVDレンタル

posted by マロニエのこみち・・・。 at 23:53| Comment(8) | TrackBack(0) | 本・雑誌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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