2007年05月21日

「今日、買った本…【着る女】」



本のご紹介をして下さったのは、女優の吉行和子さん・・・
と言っても、先日のアサリとトマトのスープと同じく
直接にではなくて、昨日の毎日新聞の【好きなもの】という
吉行さんのエッセイで拝見しました(笑
エッセイには、本当にものすごく簡単な
本の説明しかなかったのですが
『あ、これ、買わなきゃ・・』と直感的に思ったのです

で、今日、月曜の朝は、洗濯したお布団のカバーをかけに
園に行かなくてはならないので、その帰り、いつものように
タワービルの材料屋さんを覗いた後、
同じくタワービルの中にある本屋さんに行き、
さっそく手に入れてきたのでした・・・

今のところ、半分しか読んでいませんが、
はは〜〜ん・・・なんだ〜〜そうだったのか〜〜〜(笑
と言う感じ・・・

何故ならば、作者である筒井ともみさんは、
優作さんの【それから】や、
もっくんと宮沢りえさんの【夏目家の食卓】
役所広司様&黒木瞳さんの【失楽園】
幸田文さんの娘さんでもある青木玉さんの【小石川の家】
などの、私が最も好きなタイプの本やドラマの脚本を
手がけられた方だったからです
だから、気になるのは、当たり前ですよね

目次をちょっと並べてみましょう・・・
オシメの情景/三本のリボン/セーターと毛糸の匂い
/母の裁縫箱とミシンの音/ハギレの愉しみ
/パッチン止めと少女の時間/’60とミニスカート/銀座の洒落モン・・・

60年代〜70年代の、懐かしい情景が蘇ります
また、御自身のお身内に、有名な男優さんや女優の伯母さまを持ち
優作さんとは親交が深かったと言うことで
そのようなエピソードも散りばめられて・・・
う〜〜ん・・・
やはり、なんとなく感じたんですよね
テレパスだわ・・・(笑

もし、本屋さんで覚えていらしたら、
ちょっと手にとってみられては如何でしょうか
懐かしい香りが、心の中に充満して、いい気分になれますよ♪

DVDレンタル

 
   



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2007年05月14日

「京の緑」

四条大橋〜祇園

緑の美しい季節です
この季節になると思い出す小説の一場面・・・
司馬遼太郎先生の【新撰組血風録】の中の【沖田総司の恋】

池田屋騒動で喀血した沖田総司は、
密かに医者通いをするのですが
四条通りを歩きながら、
京の緑の美しさに眼を奪われるという場面の描写があります

格子窓、犬矢来、漆喰の壁、光る瓦・・・
白、茶、黒
そして陽光に、つややかに光り輝く緑
直線的な落ち着いた京都の町の佇まい・・・

ページの中から、薫る風の匂いまで感じとることができました

高校生だった私が、これら司馬作品や、子母沢寛、
そして、本屋に立ち寄っては買い揃えた、
一連の新撰組の関連書を手元に置き
百科事典の付録である京都の街が克明に記された地図を片手に
ひたすら京都に行くことを夢見ていたあの時代が蘇ってきます

これが、今、ここに私がいることの原点です
現実に見た、そしてまさしく今見ている
京の緑の、その美しさ・・・

京の緑は、そしてやはり司馬作品は、
私を初心に還らせてくれるのです・・・

posted by マロニエのこみち・・・。 at 23:57| Comment(10) | TrackBack(0) | 本・雑誌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年01月08日

「昔話や、絵本にまつわる諸々」

ケイの本棚


ケイヨウは本が好きなので、彼専用の本棚には
頂き物や、私が買い与えた絵本がたくさん並んでいるのだけれど
本人が自主的に収集しているシリーズがこれ

ポプラ社の350円(税別)の
【世界名作ファンタジー】シリーズと、
ブティック社の400円(税込)
【にほんむかしばなし】【せかいめいさく】シリーズなのである

大人の珈琲代程度で、名作が読めるのだから、親としてもありがたい
最近の創作絵本は、結構いい値段がするから・・
それと、この小ささが、子供の手には、お手軽でいいようだ

いつも、京阪稲荷駅を降りて、
右側(西方面)に渡り、そのまま南へ歩いて帰るのだけれど
反対方向の北側に、定期的に行きたがる・・・
北側には地元の本屋さんがあるのだ
(そう、この本屋さんの手前の奥には、以前記事にした
作家、坂口安吾氏の下宿されていた家が残っている)

本屋の中に入ると、真っ先に行くのが、この絵本のある奥のほう
その手前の手芸本や洋裁の本を私が見ているうちに
さっさと一冊を選んでレジの前で待っている・・・

店のオジサンたちも、毎度のことで心得たもの
じっとレジ前で立っている小さな子供のその様子が面白いので
ニコニコと笑いながら見ていてくださる
そして、本代を私が払い、袋に入れて頂くと
バイバイをして、満足そうに帰るのである・・・

本屋の隣は、角の薬屋で
薬屋を曲がって西に向かうと、酒屋がある
そしてさっさと、私もために自販機のビールを買いに
率先して歩いてくれる
私のために・・ではなくて、自販機を使うのが楽しいから
というのはわかっているのだけれど・・・
そしてビールを2缶ほど買って、手をつなぎ、帰るのである

それにしても、絵本の中で私が読んでも面白いのは
やはり日本の昔話だ
【わらしべ長者】【ぶんぶく茶釜】【猿蟹合戦】【舌切り雀】・・・
雀は先日から、記事のテーマになっているかのように登場するけれど
【安寿と厨子王】の最後に
『安寿恋しやほーいほい』『厨子王恋しやほーいほい』
と言って、目の見えないお母さんが、ムシロの上で
笹竹か何かで雀を追い払うシーンがある・・・
あの部分が好きで印象に残っている

私もケイヨウの歳の頃、色んな絵本を読ませてもらったけれど
【はちかつぎ姫】【瓜姫とあまのじゃく】など
お姫様が出てくるちょっと悲しくて怖い話しが妙に印象に残っている
もう少し大きくなってからは、川口松太郎の【蛇姫様】とか
【安珍・清姫】伝説、坂口安吾の【夜長姫と耳男】など
やはりお姫様の出てくる摩訶不思議な物語に惹かれていた

今、この絵本シリーズ一覧表を見てみると
【はちかつぎ姫】【瓜姫とあまのじゃく】の二作は入っていない
これも時代の流れなのだろうか・・・

そういえば、こういった絵本を読みながらも
別に購読していた少女物の漫画本で
楳図かずお氏の、猫化け、蛇少女の類の漫画も
ページを恐々めくりながらよく読んでいた
別に怖い本が好きだったわけではないのだけれど
こういうのが流行っていた時代なのかもしれないな・・・
考えれば怖いものが、拝金主義がもたらす想像のつかない行為や
すぐにキレてしまう人の過ちではなくて、
得体の知れない化け物であったのだから、
ある意味、のどかな時代だったのだろう・・・

それにしても、楳図かずお氏のご活躍ぶりは永いですよね

posted by マロニエのこみち・・・。 at 07:38| Comment(8) | TrackBack(0) | 本・雑誌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年11月19日

「すてきなあなたに」

【暮らしの手帖】の、それも創刊初期の頃の物を読むのが好きで
収集していると、以前書いたことがある・・・

最近のものは、本屋さんでパラパラと見る程度だけれど
この暮らしの手帖から出ている【すてきなあなたに】の単行本は
好きで買い揃えている
ヨーロッパの文化に憧れながらも、まだ日本の教養や精神が
失われていなかった(と私が感じる)時代の香りが、
ぷんぷんと匂い立つようで、
ロマンティックで賢い生活術、お洒落術が満載で、
まさしく【すてきな】気分に浸れるからだ

素敵なあなたに


今、発売中のこの本は、その数冊の、既に出版されている
【すてきなあなたへ】の単行本の中から抜粋し
まとめたものだそうである

いちょうの葉・紅いベレー・アイロンの匂い・太い万年筆
・裏窓・港の灯・青い毛布・巴里のアパート・キャステルの鉛筆
・二つの帽子・舞踏会の手帖・黄色いセーター・春の陽ざしetc...

見出しを並べるだけでも、ロマンティック&レトロ志向の私には
心踊る内容なのである
また、イラストが味わい深い・・・

この本の中のイラストは、平澤まりこさんなのだけれど
表紙は過去の手帖を彩った、言うまでもない花森安治さんである

ところで、巻末の数頁には、関連書物やグッズの紹介に余念がない
でも、なかなか流石にセンスがよくって、
ちょっと欲しくなってしまったりするのである・・・

花森氏マグカップ


この花森氏の、家のイラストのマグカップ・・・可愛い・・
ちょっと早いけれど、自分用のクリスマスプレゼントに
一個買おうか〜(検討中)

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2006年09月24日

「今年もこの季節に・・・」

毎年この時期に書いているし、合間でも時々話題にしているのだけれど
毎年、秋分の日になると、いつも紐解く本がある
この慣習が始まってから、彼此30年になる

その本、原田康子さんの【挽歌】は、
昭和31年に出版され、空前のベストセラーとなった本
同時期のベストセラーに石原慎太郎氏の【太陽の季節】がある

私がこの本に出会ったのは、通っていた中学の近所の
文房具店兼本屋さんで
一学年の秋、天井までびっしりと仕込まれた壁面いっぱいの本棚から
ふと目に飛び込んできて、パラパラと中をめくり、
迷わず買った生まれて始めての文庫本であり、
いわゆる大人向けの小説だった

この物語のテーマは、本の後書きから引用すれば【愛の不条理】
今で言うところの不倫であった
中学一年の私は、その意味も、わからないまま、
とにかく主人公が一人称で展開される巧みな文章と
まだ未知の地であった北海道釧路の、ミステリアスな風景描写、
全体から漂ってくるヨーロッパ感覚の
プチブル的でロマンティックな雰囲気や
そして何より、主人公【兵藤怜子】の魅力に惹き込まれた

私が茶の間で本を読んでいると、母が私の本を覗き込み
『あらまあ!挽歌を読んでたの!これは大学時代に流行った本で
ボーイフレンドから借りて読んだことがある本で、
その後、その子と、内容について議論をした』と教えてくれた
『それにしても、もうこんな本読んでるの。早いな〜』が後についた

愛の不条理などと言われても、意味が全くわかっていなかったので
きっと無頓着に、母の傍で、読むことができたのだろう
特にきわどい描写などもなく、淡々とした文章だった
年上の男性に憧憬を抱いたり、ちょっぴり不良に憧れる効果は
あったかもしれないけれど・・・

この本を読み終えてからは、原田康子さんの新しい本を見つけては
収拾するのが楽しみとなった
主に探した本屋さんは、年に(確か)二回ほど開催される
珠算の検定試験会場がある、少しだけ大きな繁華街のある街の
どこの地方にもあるような【銀座通り】と言う名のついた
狭いアーケードの中の商店街の、2件の本屋さんだった

検定試験が終わると、メニューの模型をガラスケースの中に並べた
ありがちな古ぼけた、食堂のような、喫茶店のような店で、
オムライスや、緑色のクリームソーダを頼み、人心地着いた後で
銀座通りの中の、住んでいた町にはなかったレコード店や
ちょっと気の利いた服屋さんをブラブラと見て周り
本屋さんに行き着いて、色々な本を見たり探したりする頃には、
3時過ぎ辺りの暑い西日が、並んでいる書物を強く照らした
読んでいた本から、独特の紙の匂いが、かぐわしく立ち上った
その頃は、いつもなにかしら原田康子さんの新しい本が見つかった
そんな一時は幸せだった

秋が過ぎ冬になると、私が中学の頃は、
今のようにエアコンなどなかったので
サッシではないガラス窓からピューピュー、ガタガタと、隙間風が入り込み、
小さな電気ストーブでは寒さが凌げなかったので、布団の中にもぐりこんで
ひ弱な少女が、共産主義の男性に淡い恋心を抱いたり
東大志望の浪人生が、女友達の絵描きのお姉さんに恋をしたり
腺病質の、色白で潤んだ瞳の薔薇の好きな男の子が、若い奥さんと・・・
と言うような内容の本を、ときめきながら、読んだのだった

よく札幌の時計台を見ると、がっかりすると言う言葉を聞くが
私には、怜子と桂木氏が札幌に旅行した際、
きっと訪れただろうと思う時計台を見ることができて幸せだった
私の中では、周りの喧騒など何も見えず聞こえず
レトロで素敵な時計台だけが見えたのだった

可愛くて、ロマンティックな歳の重ね方をされている女性だと尊敬する
作家の田辺聖子さんが選ばれた短編集
【ロマンティックはお好き?】という本の中にも、
原田康子さんの【サビタの記憶】という小説が選ばれている

あの頃、私は、年上の主人公の、不良っぽくてお洒落で屈折した感性や
相手の男性であった建築家の桂木さんの、ニヒルな中年の魅力や
最後に自ら命を絶ってしまう桂木婦人の陰のある美しさに惹かれたけれど
いつの間にか、怜子の歳は過ぎ、遥か大人に思えた婦人の歳も過ぎ
桂木氏の歳も過ぎて、移ろう時の速さに驚いている
でも、この本を手にすると、
今でも夢見がちだった少女の頃に戻れるのである・・・


posted by マロニエのこみち・・・。 at 21:07| Comment(16) | TrackBack(0) | 本・雑誌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年08月30日

「今、この一冊【肴のある旅】…著者・中村よお」

昨日の記事に、たくさんの御見舞いコメント頂きまして、
本当にありがとうございました
お陰さまで、今日は、保育園に登園しておりました
帰り、京阪稲荷駅で、以前UPさせて頂いた
機関車トーマス君に出会いました
本数が少ないので、偶然出会えると、ラッキーな気分になります

ところで、電車〜旅の連想ゲームではないのですが
こんな楽しい本が出版されました




中村よおさんは、生まれ育った神戸を拠点に、
主に関西を中心として活躍されておられるミュージシャン&ライターで
神戸の民放ラジオ『ラジオ関西』では、
毎回、センスが良く、貴重な音源をご紹介下さるユニークな番組
パーソナリティをされています
このよおさんが書かれた居酒屋本・・・

本当に、面白いです
そして、やたら濃い〜(笑)です
主に、日常的に通われている、または、通われていた
お店(居酒屋)のことについて書かれているのですが
若者向けのチェーン店や、最近流行の、こ洒落たカフェバーなどではなく
普通の小父さんが、普通に入って落ち着けるような、
トラディショナルなスタイルのお店のことを、主に書かれています
また、本業でもある音楽や文学、ご趣味である漫画や落語、映画、
勿論、愛して止まない神戸のこと・・・
その他諸々、酒の肴になる楽しい話は尽きません
今は無き、懐かしのお店あり、
私も青春時代に通った思い出の居酒屋の話もあり・・・

シンプルでありながらも、絶妙な文章は
まさしく正統派居酒屋で、美味しいお酒と共に頂く上質の【酒の肴】そのものです
上戸の方は勿論のこと、下戸の方も、単なる居酒屋本としてだけでなく
良質の文芸本として楽しめる価値、充分にあります
あるいは、ご家庭での、今夜のお酒の肴、一品のヒントにも・・・
居酒屋を、文化として昇華させた功績は、とにかくすごい!

お店を紹介するサブタイトルに、歌の題名をさりげなく使っているところもシブい!
本のデザインも、最高ですよ
本より抜粋・・・

厚揚げ焼きは居酒屋メニューの定番にもなっているが、僕はひろうすを焼くのも大好きだ。薄揚げも焼いて食べる。薄揚げはもう一回油で揚げて細く切った白ねぎをかけて食べるのも好きだ。時々行く大阪の店には薄揚げではなくて、厚揚げをまた揚げて出してくれるところや、豆腐を揚げて厚揚げを作ってくれるところもある。
どちらも旨い。


秋めいてきて、お酒の燗など、頂きたくなってきました・・・


posted by マロニエのこみち・・・。 at 23:56| Comment(10) | TrackBack(0) | 本・雑誌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年03月10日

「本棚の風景・・・おばあさんのひこうき」

佐藤まさるさん著【おばあさんのひこうき】

出会いは、小学3年の頃だったと思う
多分、この頃に発刊されたものである
読書と編物が好きだったせいもあり、この本は、私の愛読書となった
図書館で、何度も何度も借りて読んだ
大人になって、文庫本を買ってもう一度読んだ
最近になり、大人用に、漢字を増やし、挿絵を変え
文章も少し修正を加えたものが出版された
さっそく新刊を買ってみた

旧本と、どれだけ違いがあるのかを、確かめたくて仕方がなかったが
最近、旧本も手に入った
まさしく小学生の私が手にとってドキドキしながら読んでいた
懐かしの【おばあさんのひこうき】である・・・

挿絵は、新旧共に 村上勉さん によるものだが、
数十年を経たせいか、タッチが随分違っている
あるいは意図的に、変えてあるのかもしれないが・・・

最初から最後まで、二冊を比較しながら読んでみた
大まかな言葉の修正もなく、
ほとんど変わりがなかったのでうれしかった・・・

旧本表紙




表紙の比較
上が旧本
下が新本


椿の木の植えられた小さなお庭のある家に、
おばあさんが一人で住んでいます
おばあさんは、編み物の名人で、
注文があった編み物をしながら暮らしています
ある日、蝶が部屋に舞い込んできました
その蝶を観察し、その模様を試行錯誤しながら編んでいるうちに
思いがけない出来事が起こったので、
おばあさんは、ひこうきを作って飛ぶことを思いつきます・・・


椿の木蝶の観察

新旧で、絵のタッチがかなり違います
旧作は、ペンで描かれた繊細なタッチ
新作は、線が太く、ユニークなタッチになっています

ひこうき製作空を飛ぶおばあさん

左、おばあさんが、
飛行機を作っています
右、おばあさんが、
空を飛んでいます

この作品の魅力は、奇想天外なストーリーもさることながら
なんといっても、おばあさんの、お茶目で好奇心旺盛な
キャラクターにあると思います
ひこうきを作るきっかけになった、蝶の羽に似た模様を編んでみるのも
編み方がわかり、しかも蝶のように空に浮かんだ編み物で
ひこうきを作ってみようという発想も、
すべてチャレンジ精神旺盛な
おばあちゃんのキャラクターのなせる業です

現代に、少しそぐわないことは、おばあちゃんの年齢の設定です
初孫が、今年小学校に上がるのですから、いくら古く見積もっても
おばあちゃんの年齢は、60歳から65歳くらい・・・
今時、こんなトラディショナルなおばあちゃんなど見かけません
私が、小学校の頃には、いらっしゃいましたが・・・
実際、うちのおばあちゃんもそうでした
ここら辺り、少し、数十年の時代のギャップがあります

しかし、挿絵も、新旧共に、そんなおばあちゃんの個性を充分に表現していて
読み手の興味をそそらせてくれます

おばあちゃんは、空を飛んでしまった後、編み物を辞め
前から勧められていた、一人娘と孫の『タツオ』の住む、
港のある街の団地で、同居することにきめました


いわゆる核家族、老人問題にも、少しばかり触れられています
初刊から数十年を経ても、色あせない魅力・・・

もしかしたら、幼かった私は、
このおばあちゃんのキャラクターに惹かれ、
今日、随分影響を受けているかもしれません・・・
で、今もその気持ちは変わりません

こんな悪戯っぽくて可愛い、
好奇心旺盛なおばあちゃんになりたいです

新版の挿絵・・・
おばあちゃんのお皿には、羊羹らしきものがあります
横には、綺麗に包みなおされた羊羹の箱があります
長い電球のコードを丸めて、紐できちんと結わえています

こういうところに、きちんと清潔な生活をしている
おばあちゃんの性格が見え隠れしています
このおばあちゃんなら、こうするだろう・・・
挿絵画家が、この作品を愛し、楽しみながら描いた様子が
手に取るようにわかります

旧版の挿絵・・・
かわいいおばあちゃんの顔や表情もさることながら
デザイン的にも優れた、洗練された絵が魅力です

新本挿絵旧本挿絵


posted by マロニエのこみち・・・。 at 11:06| Comment(10) | TrackBack(0) | 本・雑誌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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